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こころや「秋の音色展」2015〜諸国漫遊の帯たち

「ご馳走:心を込めてもてなすこと。特に、食事などをふるまうこと。また、そのもてなし。」
本来「馳走」は馬を走らせるという意味。それが転じて、客をもてなすため、料理の材料を求めて走り回ることをいい、さらにもてなしのための料理のことも意味するようになった


料理屋さんがお客様を諸国山海の珍味でもてなすように、呉服屋も諸国の珍物でお客様をおもてなし。インドネシア、ネパール、馬が飛行機や電車になりましたが、このイベントにターゲットを合わせて諸国を走って調達して参りました

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インドはカシミール地方の名産「カシミール刺繍」です。カシミア生地に手刺しをしています。一重太鼓でオシャレに、いわゆる「京袋帯」で仕上げました。帯裏は正絹を使用していますから滑りよく、帯芯は起毛芯ですから沿いが良いです
ネパールはカトマンドゥのカシミールの織物街で見つけました、インドの人々の深みのある肌色と彫りの深い顔立ちに合わせた派手な色目と華やかな刺繍が目につく中、この子が異色にぽつんと佇んでおりまして、すかさず貰い受けてきました

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ネパールのイラクサを使った手織生地です、素材由来のザックリ感を楽しんで頂きたいのと締め良さを両立させるために「うらら帯」にしました
こちらはカトマンドゥの超素敵な生地ばかり海外向けの生地やさんで買って来たものです、店主は生地に思い入れの深い人、お互い言葉は通じませんが染と織の事では不思議と共通言語のようなものがあって話が通じるんですね
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インドネシアのスンバ島のイカットです。当然イカットにも染料や織り方の違いによる価格差がありまして。惚れて連れて帰ってきた上等のイカットは、とても素敵なのですけれど帯にカットする事が(ハサミを入れる事が)どうしても出来ませんでした、これは値ごろで帯にぴったりな柄ゆきに惚れて、最初から帯にするつもりで連れて帰って来たものです
イカットを織ってるお家から直接譲り受けたもので、一枚買ったら私のも買ってと囲まれましたっけ。お手軽に楽しんで頂きたく、こちらもうらら帯に

ちなみにこれらの生地、僕は旅行のついでにスーツケースにいれて持って帰ってきましたが、流通を経れば高級品になります、そりゃあ運賃や人件費だけでもバカになりませんもんね、だから決して「安物」ではありません、ただお値打ち過ぎるだけです。素材感の存在感たるや堂々としたものです

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唐土は蘇州の刺繍の九寸名古屋帯

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京の手描き友禅の塩瀬の染帯

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米沢織の八寸帯

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博多織の八寸帯

諸国の帯たちが天満橋でお待ちしております




こころや「秋の音色展」2015

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2015年10月9日(金)より12日(月曜日、体育の日)の4日間
営業は11時~18時まで

天満橋:マルゼンボタンギャラリー2階ギャラリーにて


伊勢木綿を70柄お披露目致します
wa-urara×こころやオリジナルデニム着物と新作のうらら帯の発表
・秋と冬のキモノや帯そして着物まわりの色々
・絹の墨流しを染めました
・スンバ島とカトマンドゥの布たちをご覧ください(一部帯に加工しました)
「さくさくぷらす」Tシャツ型襦袢「ふぁんじゅ」新作とワークショップ

そして東京より新進気鋭の作家さん
・七宝焼帯留「kimito」さんの作品展

・kimitoさんとモリタマミさんのトークイベント「マミミトトーク:みんなちがってみんないい(有料)」
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2015-10-06 Tue 15:47 ∧top | under∨
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