團七格子/大阪天満橋・こころや夏物新作発表会・東京西荻窪

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前回のお話より続きまして・・・

「夏祭浪花鑑」の團七への思い入れはさておき、格子自体はそう珍しいものではありません。去年は小千谷縮で同じ柄行きの物がありました、毎年どこかの産地がこしらえてはります、日本人の感性に合うのでしょうか、息の長い人気柄です
ただずっと気になっている事がありました・・・これがいわゆる良くある大格子の図案です
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わかりますか?
仕立てるとこうなります
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反物の横幅を40センチとして5等分で8センチ太さの縦横の格子になります、仕立てる時に背縫いをざっくり2センチ取ったとしたら反の端っこの柄の残りは6センチ、背縫いで合わされば12センチ背中に白い部分がくる計算(あくまでも計算上です、実際は布を体に巻きつけますから、そこまで大げさには見えないのですが)になります、反物としてみれば綺麗ですが、実際仕立てると、背中の白場が目立ってしまうのです

そこで去年、製作に際してこうしました
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背縫いを五分(約2センチ)と想定し、背縫い分を引いた反物幅(約36センチ)を4等分(9センチ)しました、反の端にくる白場は半分の4.5センチ、背縫い分の約2センチを足し6.5センチ、そうすると計算上では背中の白場が9センチでちょうど柄が合います
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実際こんな感じに仕上がりました
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そして、もう一点、普通の格子と違うところがあります。わかりますか?

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これは「義経千本桜」いがみの権太の衣裳です、良く見て下さい、格子が長方形になっています。歌舞伎の衣裳では子供っぽく(無邪気、雅気溢れる様子)見せるときは正方形の格子を、すっきりと粋にみせる時には、長方形の格子を使うのです。魅せ方の工夫を積み重ねて生まれた洗練ですが、巧まずして黄金比になっているのです
やはりこれは取り入れるべきでしょう、と云う事で格子の交差点の濃い部分を黄金バランスの比率で整えました

・黄金比率ですっきりと
・誂えて仕立て上がった時に綺麗に見える柄ゆきで
團七格子ですから大胆に大きく、爽やかな夏の料でもあり普段は着ないような大柄のものでも着てみましょう、楽しくイイものですよがコンセプトでした

けれどやはり女子の着用をメインに考えた場合、もう少し格子を小さめにすると一層着やすくなるのではないか、今年はそこからスタートしました。で、

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こうなりました、最初は両端に白場を持ってきて格子を割り振りましたが、柄が小さいように思ったので、イレギュラーですが追っかけ仕立て(緑が白を追っかけているように順に並べる仕立て方法。 左右の袖も柄の出方が違います)を前提に左右非対称の柄付けにしました、この方が格子の大きさのバランスも丁度良いだろうとの判断です。両端が太いのはもちろん背縫いの縫い込み分を足しているからです、シンメトリーではない分、少し動きも出ました
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完成予想図です、去年より細かくなっています

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上がって来ました、青磁、藤、菜の花と三色こしらえてもらいました

織って下さったのは、我が「新之助上布」の大西師匠です

新之助上布の綿麻生地は、たて糸に綿、よこ糸に麻を使用する「交織」の生地です
糸を作るときに素材を混ぜる「混紡糸」を使った生地とは違い、素材そのままの糸で織りますので、綿と麻の素材感がより際立ちます。滑らかに加工された細番手の綿糸を使うことによって本麻の生地よりも肌あたりが柔らかく、ハリ感の中にも、ふんわり感があります。その他ここでは云い尽くせないほどのこだわりと、嘘やごまかしのない正真正銘の仕事がたっぷりつまった素晴らしい織物なのです

この織物に出逢い、真摯なもの作りの心に触れたからこそ、着映えの良さを第一に考えて、温故知新の心でこしらえてみようと云う気持ちになれました。着物の世界に美しい柄は溢れています、その中でも何て事のない只の格子ですが、師匠の織物の一つ一つの丁寧な仕事の積み重ねが生地感と着姿に反映するように、ただ格子を置くだけではなく自分なりの想いを形に掘り下げて練ってみました。お気に召して頂けますと幸いです
手前味噌な話で恥ずかしながら、オリジナルとしてお披露目致します




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4月24日(金)25(土)26(日)27(月)の4日間

天満橋 「マルゼンボタンギャラリー」 2階にて
「音色展2015」

● こころや、夏の新作発表(新之助上布を使った墨流しや雪花の着物・注染オリジナルゆかた・新作夏物他)
● 千花さんの色無地キモノと墨流しのキモノ
● wa-uraraのうらら帯の新作発表
● 騎西屋さんの彫金の帯留
● 五福加奈子さんの清水焼の帯留
● ツバキ庵モリタマミさんのグループカラーコンサルティング



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大阪のこころや東京出張展「ココロのよそおい」Tokyo-2015

2015.5.9(土)10(日)11(月)
11:30~18:30(月曜日は17時閉店)

西荻窪「ぎゃらりーがらん」にて
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2015-04-18 Sat 11:02 ∧top | under∨
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