今、改めて伊勢木綿を

「伊勢木綿とかわいいコモノたち展」を開く事が出来ましたのが2010年
以来、伊勢木綿は思い入れ深い織物であります

CA395640_20101020232636.jpg
ツバキ庵のマミさんのブログから拝借いたしました、当時のイベントの様子です

5年前にオリジナルの伊勢木綿をこしらえました
スタジオクゥのブログ「キモノは別腹」でその顛末をご覧頂けます
『伊勢木綿』




伊勢木綿の織元は唯一「臼井織布」さんのみ

臼井織布さんのホームページ

↑特色はこちらをご覧になれば一目瞭然です

伊勢木綿は単糸(たんし)を使ってはります
わたを「こより」のように撚っただけの、昔ながらの糸です、ちなみにこれを二本合わせて撚るのを「双糸」といいます

単糸は切れやすいので、織るのが非常に難しい、また、いい綿を使った単糸でないと織ることができないのです、アメリカ製のサンホーキンスという最高級の綿を芯にした糸で、明治時代に倉敷紡績が開発した「三馬」(みつうま)というブランドのものを使われています

kdjieru1654.jpg
手紡ぎ糸のような素朴さです

at143ldhs.jpg
軽く引っ張るだけで、ふっつりとほどけるように切れてしまいます

こんな糸やと、織るのにほんとうに手間がかかりますでしょうね
そしてこれを織る為には、臼井さんの工場にある明治時代からの豊田織機(今のトヨタ自動車の前身)の力も大きいでしょう
何度も動いているところを見ましたが、さすがに精密ですけれど、古風に優しい音が致しまして、軽やかで柔らかい
機械やのになんだか手織のような温かさがある、現在の効率のよい織機とは違う手仕事の味わいが残っている、例えれば蒸気機関車と新幹線ほどの違いと申しますか、この糸を織るにはこの織機が必要やと云う事がありありと見てとれます。そこから織りあげられた生地は昔の味わいがします、柔らかく、しなやかです、そこが唯一無二の他には真似の出来ない伊勢木綿の大きな特徴です

adnfg82186.jpg

bhneoj682j.jpg

auncie543167.jpg

写真でそのふんわりさは伝わりますか?

そして色が明るいでしょう
はじめての方はびっくりなさいます
正絹の紬にはこんなカラフルなものは、なかなかないですから
私もどうコーディネイトしたらイイのか最初はわかりませんでした
けれど気が付いた事がひとつ
木綿でもって、ふっくらした単糸で、柔らかに織っていますから
正絹の艶感はなく、マットな発色なのです

明るくても「マット」ですから思ったよりも、派手ではなく、存外すんなりと肌色になじみます
イメージなさっているより、2トーンは仕立て上がりがシックになります
なので「少々ポップな可愛いものでも落ち着いてお召しになれますよと」いつも申し上げています

このマット感が写真や画面では、なかなか伝わらないんです
是非当てて頂きたい、色んなものを当て比べして頂きたい
「肌うつり」とか「顔映り」と云いますが、伊勢木綿のこのマット感は
顔映りの照り映えが顕著です

お顔が明るく見えたり、お好きな色やとお手に取られても、案外お肌がくすみがちに見えたりと
当てて見てはじめてわかる部分が大きいんですね、お客さまも「なるほどー」と納得して下さいます



sig65hxc.jpg
お値段は↑こちらです

はじめてキモノのお客様には
・お値段がリーズナブルなので最初の第一歩で入りやすい
・当て比べて色々試せることによって、自分の色や好み、コーデの仕方が見えてくる
・誂え仕立てで、自分の寸法がわかる
そんな良い面があります

そしてキモノ好きな皆さんにも充分お楽しみ頂ける、質の良さもあります

独自の柄合わせや、仕立て方も編み出しました
思い入れが強いので、しゃべりすぎる事もありますが
お楽しみ頂ければと思います




広襟、バチ襟、衣敷当ての有無、このあたりについては特に決まりはございませんで、非常に曖昧な部分ではありますが着用シーン、お好みやご体型に合わせてアドバイスさせて頂きます

水通しに関しても、完全水通しもなさるお店もありますが、されないところもあります、こういうものは多分に「お好み」と云った感覚の部分も多くて、一概には答えが出ないのが難しいところです、しない所が間違っているわけでもありません。そういった意味で、ココロヤではお客様のご希望を勘案したうえで、水通しの有無を判断させてもらっております

木綿ですから、もちろん洗えますが
私は「あまり洗わない派」です、けれどしょっちゅう洗濯機で洗われる方も存じ上げております
洗わないのは当初の生地の風合いを長く楽しみたいのと、洗わなくても結構イケるからです
けれども昔も綺麗好きな方は本当にしょっちゅう洗っておられましたし、だから「本来はこうだ」という意見は通らないのです

お手入れに関しては、不安な方もおられるでしょう
何の答にもなっておりませんが基本「こうあるべき」というものはないと考えます
皆様にはその都度、仕立てやお手入れのパターンを申し上げます、ご理解頂いたうえでいづれかをチョイスして頂く形をとっております

伊勢木綿を通して、そんなキモノの色々を、実はあまり型苦しくない所などを感じて頂ければと思いますし
創業130年のこころやが、そのあたりの事を、着物は決して難しくないと云う事をお伝えして行ければと思いおります

「着物をはじめてみよう」とお思いの方がおられましたら、敷居を削って、いいえ、もとより呉服屋に敷居はありません、ふらりと話だけでも聞きに、どんなものかだけでもご覧下さればと思います

そして先ほども申し上げましたが「着物ヘビーユーザー」の方にも充分喜んで納得して頂けるスペックをもった生地ですから、うららかな季節のお出掛けに、是非とも一枚、お持ちの方は系統の違ったものをもう一着、お誂え頂ければなぁと思います



omote201503.jpg

伊勢木綿と春から初夏のちりよけを
そして東風杏のオリジナル帯留受注会


2015年3月14日(土曜日)より18日(水曜日)こころや店内にて
別窓 | 着物 | コメント:0 | トラックバック:0
2015-03-08 Sun 16:47 ∧top | under∨
<<ちりよけのご紹介 | ・・・こころや日記・・・ | 東風杏のガラス帯留のオリジナルの受注について>>

この記事のコメント

∧top | under∨
コメントの投稿
 

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック

∧top | under∨
| ・・・こころや日記・・・ |