旅文様台北噺 五段目

コンビのイラストレーター『スタジオクゥ』のイラスト付きキモノブログ   
おなじみ「キモノは別腹」

台湾に行って来ました6をば

こころや視点で裏表

さていよいよ始まります

えー改めまして
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今回はスタジオクゥのお二人が出された「召しませキモノ」の台湾翻訳バージョンの台北での発表会であります
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縁あって、ココロヤ並びにわたくしも載せて下さっています

うにささんがぽつりと「私たち二人で一人分の仕事が精いっぱいだから・・・」と台北で呟いてはりました。これは当たっていません。この本が出るに当たっての取材を何度か垣間見ておりますが、本当に緻密でした。日本全国、訛りは国の手形と申します、江戸っ子と大阪者のイントネーションが違うように、もっとミニマムに云えば、京と大阪、神戸は違いますし、船場、粉浜、泉州、河内、聞き分けられる位には違います。何を云いたいかと申しますと、着物も方言や訛りの数ほど地域差があり感覚も違うのです。東京発信の雑誌は東の着こなしやしきたりを発信するのは当然の事ですが、それが独り歩きし、上方の風(ふう)が間違いのように云われてしまった時の悲しさったらありません。
取材を横からのぞき見て「凄いな」と思ったのは、お二人がそのキモノの多様性をいかに表現するか、一方通行にならないか、という事に腐心してはったことです。これ、大変やと思います、本には見えてこない部分に余程の裏付けがなくてはいけません、お料理が出来るまでの下ごしらえが大変やったと思います。細かいところまでおろそかにしない、疑問点はちゃんとクリアにして次に進む、そりゃあ緻密な取材力と積み重ねには頭が下がりました
たっぷりと豊かな中身の「召しませキモノ」ですが、それこそ見えていない部分にも、その愛情と熱意と真摯な姿勢がたっぷり詰まっておりまして、そういう意味で「私たち二人で一人分の仕事が精いっぱいだから・・・」と云うのは違うと申し上げたいのです

あちらこちらでキモノのトークショーやワークショップがブームのようになっていますが、しっかりと地道に土台をこしらえ、すっと前からブログで発信してはる、お二人のお陰で同世代が着物を楽しめる環境になったと、そのくらいの気持ちでおります「もっと前へ出てえなぁ」と云うても、なかなかステージに上がるのを嫌がるシャイなお二人です

前置きが長うなりましたが、そんな思い入れの深い本でもって、異国の空、もともとがシャイなお二人とくれば、そらどない考えたかて緊張しますわなぁ。隣で明らかに緊張の色が濃くなって行くのが手に取るようにわかりました
それに比べて私、物見遊山です。着付けにちょいと心配はあるものの、まぁ何とかなりますやろ位な気持ちで、ハナから心持が違います

脳味噌が完全にフリーズするかと思ったその瞬間、うにさの横に柔和な笑顔が・・・、こころやさんがいてくれて、本当に良かった!!飄々と、そして堂々といてくれる人がいたことで、どんなに心強かったことか・・・。


台湾に行って来ました6にかいてくれたはりますが、何と恥ずかしい。実のところ物見遊山、晩御飯の事で頭がいっぱいの、相変わらずの体たらくでありまして、バチが当たりまする

とはいえ、興味は深々です
一生勉強してゆくキモノの道、異国の着物に興味を持って下さり愛して下さる皆様方の「何故キモノなのか?」と云う秘密に迫りとうございました、今日を含めて明日と二回、何かを感じたい、そして想いを伝えたいと云う気持ちはありました

お二人は、あらかたのカンペを作ってはりました、出版に際しての想いを通訳さんを介して伝えて行きます。身を乗り出して聞くお客様、その空気を吸って消化する、芝崎ルミさん
どうしても、そのあたりのトークが思い出せへんのです、私もそれなりに緊張していたんでしょう
それが証拠にコレ
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例のうにささんのダブル眼鏡、ブログで読むまで全く気がつきませんでした。台北のスタッフさんらは気が付いてはったそうですが・・・

さて着付けタイム
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まずは女子から、何かこの写真、カッコよろしなぁ(自画自賛)舞の一手のようではありませんか
しかし私、これだけははっきりと覚えています。致命的な失敗をしているんです
さて何かと申しますと

「左前」

呉服に携わる者として、いっちゃんやったらアカン失敗です
しかも客席の前から「違う」と云う小さい声が聞こえてきて気付きました・・・・
何もなかったように「さて、これ何かわかりますか?これは着物のタブーです、これをやったらアカンのです」と誤魔化しましたが、アホですわ
着物はひよささんの「小倉充子の日本橋ゆかた」ですがモデルさんには幅が狭うございました
習うた通りにはいかんもんです、ノツコツするのを、しゃべりでごまかして何とか着せました

男物はいっぺん自分の帯をほどいて、結び方の説明をしてから着せました
これは手際よくいけました「おお」とジワが来て、嬉しかったです

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でけました
帯の位置、衿のラインの作り方、繰りについて、胸のラインと背中の関係など、一通りコツはお伝え出来たと思います
男性の方はユカタの丈は長かったんですが、うまいこと行きました、これ着手の方の体型が良かったんです、非常に着せやすかったです

自分達が想定していたより、初日は少し硬い仕上がりになりました


とお二人もブログで書いてはりましたが、そうですねちょっと一方的に伝え過ぎたかなぁと僕も思いました
後の席ではルミさんの目がキラーン、明日に向けて何か思いついたんでしょう

お話終えて、サイン会
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私は用が済みましたから、マネキンの着物を脱がせて畳み、モデルさんの着物も畳み帰り仕度
そうこうするうちに「小倉染色図案工房」のご一行も到着です

着物を片付けていたらば
「ココロヤさん、サインクダサイ」
と、お客様が・・・・・・・

想定外です、サインと云えばクレジットカードくらいしかしたことおません
どうしよう・・・・・

本の中の僕の写真の部分が開かれております、仕方がないので






と書きました
これで良かったのかな

実は翌日のイベントにまた来て下さったその方に
翌日のサイン会で「名前も」と云われ






と書き足しました、慣れんことですみません

終わって、表に出ましたら、場所は「鼎泰豐」の隣ゆえ、えらい人だかりです
そんな中、浴衣姿の一向がぞろぞろと出てくるものですから、そら目立ってました、ものすごい視線感じましたもん。あの好奇の目はちょっと久しぶりの感覚でした

いよいよ全員集合でもって晩御飯は「欣葉」
飛行機嫌いの小倉充子さんの涙涙の道中噺から、今日の反省、明日の活力、そして如何にこの短い期間に台北を心行くまで楽しむか、心許せる仲間とご馳走を囲んで、夜は更けてまいります
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2014-10-31 Fri 00:42 ∧top | under∨
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