注染工場に行って参りました |
彫り終わった型紙を型枠に固定し
整理が済んだ晒布を棒に巻きつけ 糊を90センチ毎に折り返しながら1疋23メートル(てぬぐい25枚分)を 2疋3疋とムラのないよう、ズレのないように糊置きをしてゆきます 常に同じ力とバランスで糊を引くこと 細かい柄を出すために、堅めに練った糊を使うので見た目は簡単そうでも存外重く 熟練の技と根気と集中力のいる作業であります ![]() 糊伏せの次は染めです 工場によって秘伝の調合や染料の使い方があります 職人さんの勘と経験、センスが問われる場面です じょうろのような缶で染料を注ぎ、下からバキュームで染料を吸うてゆきます 染料を注いで染めるところから「そそぎ染め」 一度染めたものを、裏返してもう一度染めます 生地の両面が染まり、深みのある発色と柔らかな風合いになります 明治時代に大阪の職人さんが発明し、東京で発展 日本独自の染め方なんですよ ![]() 余分な染料を落とします 工場によって、井戸水、川の水など色々です こちらの工場は、上流の伏流水を使っておられます、清冽なお水です ![]() 洗って脱水が終われば、干します 水を含んだ布は重いものです ![]() 布が地面につかない高さ、1疋23メートルを折り返しますから、約12メートルの高さから干します 直径15㎝弱の丸太をスノコにした天井まで、重い生地を担ぎ梯子でのぼり 上から布を干します 見てるだけでひやりとする様な高さですが、ヒョイヒョイと干して行きはります ![]() 乾いた布は、てぬぐいにする場合は、のして裁断 ゆかたにする場合は1疋を半分ずつ1反(12m)にして整理します 職人さんに支えられて我々は美しいモノを提案できます |
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