おひなさま

おひなさま


新派のお芝居「日本橋」の名セリフ

『雛の節句の明くる晩
 春で朧でご縁日
 同じ栄螺と蛤を放して
 巡査の手帖に名を並べて
 女房と名乗って
 一緒に詣る西河岸の
 お地蔵様が縁結び
 これで出来なきゃ世界は闇だヮ』

孝夫玉三郎丈の美しさ、鏡花の流麗な台詞が目に耳に残りますよ。。。。。

今年もお雛さまを出しました
華やかでよろしいねぇ

お内裏さまと云えば宮廷のきらびやかな衣裳
今、御所さま方がお召しになる十二単衣はこんなのです

十二単衣

幕末に平安時代の十二単衣のフォルムを復刻して現在に至ります
なんだか応仁の乱で衣裳のしきたりが分からなくなってしまったそうです
それまでは見よう見まねで復活していた、こんな形

唐衣という、いちばん上の袖なし羽織のようなものの形状が古式と応仁以降では違うんです

江戸時代の十二単衣

で、我が家のお雛様の拡大写真です。

2011030516390000.jpg

江戸時代の復興前の十二単衣やという事がわかります
またおすべらかしを結うのは江戸時代半ば以降ですから
江戸時代半ばから幕末のあいだまでの禁中のお姿なんでしょうね
その頃に出来た、歌舞伎のお芝居の十二単衣もこんな形をアレンジしたものが多いですね

お内裏さま

ピーンと立った「纓(えい)」を付けてはります、冠の後ろに付いているやつです。
これはお上以外は付けられないそうですよ。

立纓冠

黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)
黄櫨染は高貴な色とされ、禁色のひとつ
柄は桐竹鳳凰紋
桐と竹と鳳凰を織り出してあります
陛下しかお召しになれないお衣装です、ご即位の式の時にお召しでしたね
ちなみに陛下以外はこんなです

束帯

垂纓の冠(すいえいのかんむり)と言います。ちなみに皇太子さまだけがお召しになられる装束もあります、
「黄丹の袍(おうにの袍)」と云う鮮やかな装束です。

聞く所によると平安時代までは、烏帽子や冠をはずした姿を人に見られるのは、スッポンポンを見られるのと同じ位恥ずかしい事やったとか
ドレスコードでいうと烏帽子は普段着、冠はフォーマル
でも陛下は常に冠をかぶられ烏帽子はお召しにならなかったそうです

烏帽子


三人官女

2011030516420000.jpg

眉毛があります

真ん中の三人官女

既婚の官女

わかりますか?眉を落としてお歯黒を塗ってはります、結婚してはるんですね

お歯黒や眉剃りの風習って明治までは残っていたそうですね
今も祇園町では舞妓ちゃんが芸妓になる前に付けはるんですてね
まれに歌舞伎の女形さんも役で付けてはりますけれど、なんとも色気がありますよね

装束の写真は僕の宝物「原色日本服飾史」って本から撮りました。
高価なものですが、子供の頃お金を貯めて買いました。
美しくて美しくて何度も何度も見たので、すっかり覚えてしまいました。
だからチャンバラで時代考証のチグハグなのはすぐわかります
歌舞伎は無茶苦茶な時代考証ですが、逆に凄みがあります
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2013-03-03 Sun 19:02 ∧top | under∨
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この記事のコメント

うわ~豪華。
せっかくですから立位置を京式にしてみては?
2013-03-03 Sun 19:54 | URL | かしぽん #-[ 内容変更]
飾ったのは妹でして
写真をとったあと「違う!」と気付きました
ウチはもちろん京式です
お上が京にいらした頃の立ち位置を守っています
2013-03-04 Mon 16:34 | URL | こころや #L1x6umnE[ 内容変更]
ひつれいしましたm(_ _)m
うちは母が「これ逆ちゃうん?」て、ちょいちょい入れ替えよります。
覚える気ぃないみたい…嘆かわしい
2013-03-04 Mon 23:39 | URL | かしぽん #-[ 内容変更]
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