気温と服装の関係 |
和の世界は、我が国の季節のうつろいに則って
さまざまな表現をしてゆくのが、ひとつの美学 呉服の世界も例に洩れず、たとえばこの時期なれば、渋めの単衣の着物に 帯は枯色、小物は紅葉や銀杏を濃き交ぜて、来る秋の豊かさを見立てるわけですけれど 実際今日の気温は34℃、全く真夏でありまして 普段着として楽しむには、世上の洋服はまだまだ半袖やTシャツなように 麻や綿をまだ着るのもむべなるかなであります 四季と着物の関係は、インターネットでも調べればたくさん出てきますが ちょっとこういうものを見つけまして 我が和装の世界と対応してみました どうぞご参考までに 26℃以上、半袖 21℃~25℃、長袖 16℃~20℃、カーディガンなどで重ね着 12℃~15℃、セーター 7℃~11℃、コート 6℃以下、コート+マフラー コートやブーツは、最低気温が10℃になった頃を目安にするとよい 最低気温が5℃になったらマフラー、手ぶくろを使う やそうです、これを和装にあてはめると 26℃以上、単衣物(30℃以上は薄物) 21℃~25℃、袷やウール、木綿(薄羽織、塵よけ) 16℃~20℃、羽織や道中着、塵よけを重ねる 12℃~15℃、厚手の袷や木綿、ウールに羽織物 7℃~11℃、防寒肌着をつける 6℃以下、コートやショール コートやネルの足袋は、最低気温が10℃になった頃を目安にする 最低気温が5℃になったらショール、手ぶくろを使う もちろん、個人差はありますでしょうが こうやって明日の天気予報の予想気温を見ながら着るものを決めるというのも たとえば、そうすれば11月に単衣を着ることもあるかもしれませんが 無理して袷を着て汗みづくになるよりも ずっと楽にお召頂けるんやないかと、合理的なんやないかなぁと 僕らは日本の伝統をつなぐ立場の人間ですが 普段に着物をお召頂くならば、こういうスタンスも必要やと思います |
この記事のコメント |
ご趣旨には完全同意。
あとは個人の体質などで適時、ですね。わたしは暑がりなので、一日の最高気温が25度越えた時点で夏認定、逆に最低気温が0度以下にならないうちは秋だと思ってます。地域差個人差大きいでしょうが、もう一度、 ご趣旨には完全同意。寒けりゃ厚着しますし、暑けりゃ薄着になるよ…と。あたりまえのことを、あたりまえに書いてらっしゃるだけだと思います。あたりまえのことがあたりまえでない状態が、キモノに関しては、長く続きましたからねえ…。
2012-09-10 Mon 01:58 | URL | silokanippe #-[ 内容変更]
普段使いのキモノは楽しんで頂いていいと思います
うちはそこで知識やノウハウ、合わせ方や季節の演出など、伝わってきたものをさりげなくコーディネイトさせて頂ければなぁと、お繋ぎできればなぁと思っています 私は普段和装ですが、ずぼらなものですからむろん今の時期は薄着でも平気ですけれども、お彼岸を過ぎて日が暮れてからのひんやりに思わず身震いをすることもたびたびなんです 偶然見つけたこの、温度とお洋服の対応表をみて、ああ!と膝を打ちました、お出かけ前にお天気や気温を見れば、たとえば海外に行かれる時、気温を調べておけば持ってゆくものが整理できますでしょう、便利なものだなぁと、それで置き換えてみたのです
2012-09-12 Wed 13:49 | URL | こころや #L1x6umnE[ 内容変更]
我々仲間内では、昔からあたりまえの事があたりまえでありました、少なくともそう先輩方に教わりました
おっしゃるように、バブル以降の一部の呉服屋のやり方がイメージをガラリと変えてしまって、今や業界と云えば、そんなあたりまえのことがあたりまえでないと言うような、ダーティなイメージがつきまとうようになりました 悲しくて、身を切られるような思いです とるに足らぬ内容のとるに足らぬブログですが、キモノの世界は楽しいもんなんですよと普通の事を、粉浜の片隅の小さな店ですが、ステロタイプのイメージを出来る限り払拭できるように、なるべく本来の形で次代に繋げて行けるように発信できたらなぁと思っています
2012-09-15 Sat 08:22 | URL | こころや #L1x6umnE[ 内容変更]
|
|
||
管理者だけに閲覧 | ||
|
この記事のトラックバック |
| こころや日記 |
|