延若さん |
こないだ生玉さんのそばを車で通りましたらば
こんな看板を見つけました ホテル延若 ![]() 古めかしいですねぇ 昔、大阪では人気の役者ハンの名前を冠したお店や商品が結構ありました 今でも扇雀飴本舗さんはありますね、これは今の扇雀さんじゃなくて お父さんの藤十郎さんの扇雀時代の飴ちゃんです 扇雀ブームっていうのが戦後あったそうで、その頃のものやそうです そのまたお父さん、二代目鴈治郎さんの翫雀飴ってのもあったそうですし 日本一色気のある目の持ち主、初代の鴈治郎さんの鴈治郎飴ってのもあったそうですね 役者はんと飴ちゃん 甘い甘い組み合わせですねぇ ![]() 頬かむりの 中に 日本一の顔 と川柳に詠まれた初代の鴈治郎さん 延若といえば、實川延若さん 三代目は確か千代の富士の引退の日にお亡くなりになってはるから もう20年になるのですね 顎の長い、古風な顔の、大阪の豊かな風味のある、ええ役者さんでした ![]() 普段は謹厳実直を絵にかいたような折り目正しいお人やったそうですから 逆さクラゲのお色気ホテルの名前になるにはそぐわないような気もしますが 戦後すぐに亡くなられたお父さんの二代目の延若さんは三代目さんとは逆に それはもう舞台でも私生活でもお色気たっぷりやったと 古い本で見たり、歌舞伎贔屓の年配のお客さんから聞いたりしました 二代目全盛の当時は顎のしゃくれた人の事を「延若」 チリレンゲの事を「延若」とまで言うたそうで 素顔は決して美男子ではなかったものの いざ顔をして舞台に立つと、それはもう匂い立つような色気があったそうです ![]() 二代目の延若さん ![]() 切手にもなった晩年の延若さんの五右衛門 二代目、お若い頃は、もててもてて仕方がなかったそうで 気力体力も溢れんばかりやった延若さん 関係を持った女性の名前を「朱唇帳」と名付けたノートに書きとめれば 何冊にも何冊にもなったほどの艶福家やったとか なるほどそうとなれば、ホテル延若も その名前にあやかりたくなるのは、もっともな事やと 写メを撮りながら、つらつらと |
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