夏が過ぐ

夏が過ぐ、ああ夏が過ぐ夏が過ぐ

大好きな夏が過ぎて行きます
気がつけばもう葉月も晦日、はよおますなぁ

しかしまだまだ暑いですね
まぁ旧暦ですと、今日は八月二日
これからが本当の残暑ですものねぇ

この間の大夕立、まるでバケツをひっくりかえしたようでしたね
粉浜はまだましでしたが、ミナミは道が川になっていた由

たまたまその後大和川を通りましたが、一杯呑み屋のコップ酒の如く
あふれそうになっていたのは驚きました

だって普段は精々膝まで浸かれば良いほう、この間の住吉さんのお神輿のお渡りの時もそうでした
それが、みんながみていた土手の中段はもとより、もう上の方まで水が来ていて
恐ろしかったです

さて強引ですが、川つながりで

まずは有名な「伊勢物語」


むさしの国と、しもつふさの国との中にある隅田川のほとりにいたり
都のいと恋しうおぼえければ
しばし川のほとりにおりゐて思ひやれば、かぎりなく遠くもきにけるかなと思ひわびてながめをるに
わたしもり、はや舟にのれ、日くれぬ
といひければ
舟にのりてわたらむとするに
みな人ものわびしくて京に思ふ人なくしもあらず
さるをりに白き鳥のはしと脚と赤き、川のほとりにあそびけり
京には見えぬ鳥なりければみな人見知らず
わたしもりに、これはなに鳥ぞ、ととひければ、
これなむみやこ鳥、といひけるを聞きてよめる

在原業平

名にしおはば いざ言問はむ みやこ鳥 我が思ふ人は ありやなしやと



この都鳥は「ゆりかもめ」の事やと云われてい
鴨川で見かけるようになったのはほんの30年ほど前やそうで
それまでは、京にはおらなんだそうです
京のやさ男の業平が、見たこともない鳥の名を船頭に聞き
「みやこ鳥」といわれ、思わず寂しくなって詠んだこの色っぽい歌をベースにして
江戸時代に長唄の「都鳥」が作られます


都鳥

たよりくる船の内こそゆかしけれ
君なつかしと都鳥
幾代かここに隅田川は往来の人に名のみ問はれて花の蔭
水に浮かれて面白や
河上遠く降る雨の晴れて逢う夜を待乳山逢ふて嬉しき
あれ見やしゃんせつばさ交はしてぬるる夜は
いつしか更けて水の音
思ひ思ふて深みぐさ
結びつとひつみだれ逢ふたるよもすがら
早やきぬぎぬの鐘の声
憎やつれなく明くる夏の夜



歌詞も色っぽいならば音も色っぽくて
早く明けてしまう夏の夜の艶と
川の流れを感じさせる調子が素敵な素敵な曲なんです

それを、長唄をお習いのあ客さんが浴衣会でお弾きなされました

20110826.jpg

201108262.jpg

お師匠様と三味線を持たれた姿がそっくり
えらいもんですねぇ

そしてこんな爽やかで粋な曲に
お求め頂いた三勝さんの江戸好みの浴衣はぴったりやと思います

決して出すぎず、でもさらりとオシャレで、白の博多の涼しさに帯〆の臙脂がはんなりと
うーん素敵です
座られた着姿、縞のラインが柔らかでちょっと水の流れのようにも見えて
見立てとしては都鳥にぴったりやと思いました

sさんありがとうございます

夏もの
もう少し、夏の名残りにもう一二度着たいなぁと思っていましたが
お写真を拝見して俄然着る気になりました

みなさんもどうぞお召下さい

そして三味線

やっぱりイイですねぇ


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2011-08-30 Tue 15:21 ∧top | under∨
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