ニザキチ |
昔、とある歌舞伎の評論家さんに「テレビで見る芝居は見たうちに入らないよ」と云われました、そらやっぱり芝居や落語は生で見るのが一番です。
落語は上方が花盛りですから見れますけれど、歌舞伎はあんまりやってないし、そうそう東京には行けません。 でも今年は大阪が当たり年。 残念ながら、思い出がいっぱい詰まった木挽町の歌舞伎座は新装の為閉館ですけれど、おかげで松竹座では五月に「團菊祭」七月は「関西歌舞伎を愛する会」の大歌舞伎、どうやら九月にもあると聞きますし。もう楽しみで仕方がありません。 文楽は四月に「妹背山」の通し 落語は四月にミナミで大きな落語会、そして十月は「笑福亭枝鶴」の襲名披露と。見たい物が多すぎて。。。。。 倹約して始末して、今年は芸能三昧です。 昨晩はNHK「芸術劇場」に釘付け。 「極付播随長兵衛」 吉右衛門丈の幡随院長兵衛 芝翫丈の女房お時 仁左衛門丈の水野十郎左衛門 梅玉丈、歌六丈、歌昇丈、福助丈、男女蔵丈、染五郎丈。 芝翫さん、身の丈160センチそこそこなのに、180センチ近い吉右衛門さんより顔が大きい!素敵!!! すごいですねぇ、役者絵から抜け出たようですもの、写楽そのまんま。 おとこの声そのまんまで、化粧が薄くて、古風で古風で、なんて素敵なんでしょう。 玉三郎さんはそれはもう綺麗綺麗ですけれど、綺麗綺麗な女形さんはおっても、芝翫さんのような女形さんはもう後にはおらはりません、えぇわぁ。 吉右衛門さん仁左衛門さん、当代では口跡の良さのトップ二人、もちろん声良し、顔良し、姿良し。 爽やかな仁左衛門さんに陰影の吉右衛門さん。 バチバチッと火花が散ってましたねぇ、相乗効果で、甲の声の響く事。 テレビでも充分堪能しました。 いやぁ良かったなぁ。 |
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