130周年が暮れて行きます |
住吉大社は、迎春の準備が整いすっかり初詣モード。
今年も吉例の白布を献上し、第四本宮に置いて頂いています。 ![]() 新しい稲蓬莱を頂いて、お鏡さんを飾って、店内があらたかになりました。 ![]() ![]() 130周年の今年も、すっかり押し詰まりました。 表参道での音色展、キモノーション 新春文楽ツアー、ユカタパーティー、船遊び、奈々福さんの会、小春さんと忘年会 お楽しみ頂けましたでしょうか? 心より感謝申し上げ、131年目もよろしくお願い申し上げます。 皆様どうぞ良いお年をお迎え下さいませ。 |
■年末年始のお知らせ■ |
年末は
大晦日まで営業しております 十二月二十九日(木曜日)は臨時営業致します 初売りは お正月の六日(金曜日)より 皆様どうぞ宜しくお願い致します |
もういくつ寝ると |
先日は、モリタマミさんと、アヴェリのタマキさん主催のクリスマスパーティー「Kimono Classica」に行ってまいりました。
私は、なんの工夫もなく、利休鼠のお召の着物に、共濃の羽織、江戸組の羽織紐、古い斜子織角帯、戦前の紋お召の行灯袴、古い古い象革雪駄をモスグリーンの濃淡でコーディネートしただけでしたが、女子の皆様方は、趣向や工夫を凝らして、コーディネートもばっちりと決められて、鯛や平目の舞い踊りやないですが、まさに龍宮城のごとし、華やかでした。 ![]() 週末はクリスマス いよいよ もういくつ寝ると、、、、でございます。 店頭の陳列も、クリスマスからお正月に替えました。 ![]() ![]() ![]() ![]() 年末は大晦日まで、年始は六日の金曜日が初売りでございます (元旦から五日まで、お休みを頂きます) |
こころや忘年会2016 |
去年は住吉大社駅そばの、老舗の料理屋さん「廣田家」さんで寄せ鍋と名物の豆ご飯の宴会、そして六代目笑福亭枝鶴師匠にお越し頂いて、座敷で落語を一席、師走と言うことで「尻餅」をという贅沢。
![]() 今年は南地は法善寺横丁の「久佐久」さん、私ここのお料理が大好きでして。 おまかせで 白和え・紅白のお造り・海老芋の炊いたん・おから・土手焼き・西京漬・おこぜの唐揚げ・鯖寿司 白鷹を錫のチロリの上燗でチョネチョネと。 今年のゲストはお江戸から、粋曲の「柳家小春」さん 端唄に都々逸、俗曲、小唄 法善寺横丁に三味の音と、鈴を転がすような小春さんの声がしっとりと沁み渡りました お酒をよばれながら聞く贅沢さ・・・ こういう会は、いくら主催いたしましたとて、皆さんに来ていただかなければ成り立ちません 夢のようなひとときでございましたが、ひとえにお越しくださった方のおかげはもちろん、いつもご贔屓いただいている皆さんのお陰であります、心より感謝申し上げます。 いつも通りのグダグダさでしたが 皆さんに助けていただいて、そして小春さんの柔らかさで、ふんわりと濃厚に打ち上げられました、ありがとうございました。 小春さんが持参されたCDもたくさんお買い上げ頂いて、ちょっとホロリとして、酔っ払ってしまいました。 道楽亭での出番を終えられた、六代目の笑福亭枝鶴師も遊びにいらしてくださって、師匠の大阪締めで打ち上げ、年忘れのめでたさと、来年の弥栄を祈念致しました また来年も、色々な着物を着て楽しめるイベントを開催したいと思っています。お世話になっている皆さんに来ていただくのはもちろん、初めての方でも、ビギナーの皆様も、ウチでお求めやないみなさまも、ご遠慮のう、どうぞどうぞ。 着物を着てもらう機会をご提供して、良さを知ってもらって楽しんでもらって、と言うのがコンセプトですから、その他に何の条件もありません。行き届かない事も多々ある事とは思いますが、僕自身色んな方とお話したいですし、どうぞお気遣いなく、敷居もありませんから、お気軽にお越しいただければと思います。 健やかな年末と、美しい来年でありますように。 |
やっとこさ袢天をば |
今年もあと三週間とちょっと、早いですねえ
商店街はすっかりクリスマスのBGMですが、今年の暖かさ キモノーションを終えてすぐ久留米の国産綿入袢天を出しましたが、かくも麗らかな日和ならば出番はありません、けれども今日は少し冬らしい気温ゆえご紹介をば ![]() 綿入袢纏はいかに「ふっくら」こしらえるかが身上、一箱仕入れると男女合わせて30枚入なんですが、大きな大きな箱にフワリと入れて送ってくるもんですから、軽いくせに嵩張るんです、輸入品は効率良う海を渡らせな運賃がバカになりませんでしょう、詰めるだけ詰めんとあきません、ペチャンとしてるのはそのためです 袢纏はそれまで家庭の主婦が着古した着物を仕立て替えてこしらえていましたが、綿を綺麗に入れるのが手間入りで、昭和40年代に京都の問屋が既製品として販売し始めた時は、大ヒットやったそうです。 いわゆる実用服なものですから、その頃から変わらず、業界の川上から小売屋に至るまで、それぞれが勉強して、お客さんの元にはお値打ちで販売できるようにつとめています。ウチでは税込3500円で販売しております、手前味噌ですが呉服業界の良心で出来上がったものやと僕は誇りに思っています 精々お使い頂ければ幸いです ![]() 裏地が青いのんが「男物」 ![]() 裏地のピンクが「女物」 そんな目安になっております ![]() 柄は格子と縞 ![]() 格子は可愛らしゅう見えるところから「若向き」 ![]() 縞はカッコよう見えることから「大人向き」やとも。同じ縞でも、細かいのは「落ちついて」見え、荒いのんは「元気に」見えますから、ご年配の方に「荒いのん」を敢えてオススメすることもあります 余談ですが「大阪名物」「日本一の顔」と言われた、初代中村鴈治郎は縞の着物を、年をとって行く毎に荒いものにしていったとか、たかが縞、されど縞、縞を着こなすというのは、どうしてなかなか工夫がいるものです ![]() 色味は紺が定番ですが「金茶」や「グリーン系」もあり、昔はご年配の方はもっぱらこちらでしたが、最近は「年寄りくさい」と敬遠され、むしろお若い方に「如何にも袢纏らしゅうて良い」と受けています ![]() 女性ものも同じで「紫」や「紺」もありますが、ご年配の方は「家の中でくらい赤いのん来てもバチ当たらへん」と赤いのをお召しになりますが、お若い人ほど地味なものを好まれる傾向があります そしてお若い男性に「可愛いやん」とこの紫や紺に赤い差し色のある女物が受けるのです、先入観のない若い感性、お洒落は自由です ![]() 袖無しです。同じく税込3500円 寸法は男女共M寸仕様です、和装の事ですからざっくりと羽織れるように大きゅうこしらえていますので、男物ならば細い方なら175センチの方でもお召しいただけます、厚みのある方なら170センチくらいでしょうか、大きくてガッチリの方には「大判」税込で5800円をオススメしています 女性ものの大判はウチでは取り扱いはないですが165センチくらいの方でも充分お召しいただけますし「大きいな」とお思いでも「大は小を兼ねる」というよりも、やっぱりお尻がすっぽり隠れると暖かいんですね、そのままお召し頂けます ![]() 襟は「別珍(ビロード)」を、これがあると首元の触感が良く暖かい 生地は、表地がポリエステル50%アクリル50%、裏地が綿100%、中綿は綿が70%ポリエステル綿が30%です 暖かさに関しては近畿の気候ならばこれで充分やと思います 以前はウールを使ったものも「寒冷地用」にありましたが最近は見なくなりました「表は紬」「綿も絹の真綿」という夢のような着心地の袢纏もあります ![]() ![]() これは「宮田織物」さんの上等で、税別8000円から13000円のものです 表地は綿100%、中綿は綿80%にポリエステル20%、上等の生地をつかって一粒選りで仕上げた上等です、大きめのフリーサイズで、エエお値段はしますが人気者です 一番上に着るものですし、お手入れはシーズン終わりで充分です ネットに入れて手洗いモードか、タライで押し洗い、脱水はちょっとでお願いします、中綿が切れたらどもなりません 日本の気候に合った、良く考えられてこなれたエエもんです。格子柄一つとっても奥深うて、着るものの世界は楽しいもんですねぇ。年越しに、帰省のお土産にどうぞ |
蒸し寿司と宝塚 |
宝塚歌劇を、拝見しました
観劇前に腹ごしらえ 大阪のソウルフード、蒸し寿司と茶碗蒸し 柔らかい酢飯と、優しい具う、きくらげや甘酢生姜がアクセント。蒸したてのぬくぬくをハフハフと頂けば、汗がじんわり。師走の風が吹くと、この蒸し寿司や茶碗蒸しが恋しくなります、これに熱燗があれば言うことなし。最近は手間と時間のかかる、これをなさるお店が本当に少なくて、まさしく風前の灯とでもいうべきものですが、大阪といえば「こなもん」とステロタイオプな食べ物より(もちろん好きですが)、ずっと美しくて風流やありませんか。 ![]() 宝塚といえば、小学生の低学年の頃に一回、宝塚大劇場で見ました。ファミリーランドの方が楽しかったし、じっと座ってられなくて、外へ出たら気球が飛んでいた事と、隣のおばさんが歌を口ずさむのを周りに注意されていたこと、二階席の後ろの方の真ん中やった事だけが思い出です。 一路真輝、杜けあきの「ベルバラ」に妹がはまって、しばしば見に行ってましたっけ。CDやビデオをのべつ流すものですから、門前の小僧よろしく、台詞や歌をすっかり覚えてしまいました。 あとは、大学生の頃、有楽町の仮設の劇場で「ウエストサイドストーリー」を。 記憶にあるのは、そのくらいでしょうか。 ご縁があって、観劇へ「雪華抄」という都おどりの構成を宝塚にアレンジした舞踊ショーと「金色の砂漠」というお芝居。 ![]() 真っ暗な舞台から「春のおどりはよーいやさー」一斉点灯、大舞台にひしめくように立つ役者さんの壮観さ、極彩色の舞踊でした。とりわけ只者ではない踊り手さんに目が釘付けで、聞けば松本悠里さんという大御所さん、素晴らしかった。 お芝居の終わりには、キラキラの大階段と、あの羽毛。盆と正月がいっぺんに来たような華やかさ、また観に来たいと思いました。 ![]() |
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