眩しくて嬉しい仲間たち |
お江戸での「新之助とその仲間たち展」
楽しく賑々しく打ち上げました、お会いできました皆様、誠にありがとうございました ![]() ![]() 新之助上布の大西實の作品に対する姿勢や、仕事との向き合い方を師と仰ぐ、想いを同じゅうする仲間たちが集まりまして、えもいわれぬ良い空気が空間を包みます。派手な事は何もありません、アピールが強いわけでもありませんけれども、例えて言えば、隠れ家で知る人ぞ知る腕の良い料理人とその弟子たちと、お客様の心を通わせながらの食事会とでも言いましょうか・・・自然に笑顔が溢れるような、嬉しくなる会にいる事が出来る幸せを噛み締めています 最終日夕方からのレセプションは「玉川奈々福」さんの浪曲 お客さんを交えての宴会も盛り上がり、奈々福さんがSNSに 『ああなんといいお客様。そして新之助師匠に惚れた。で、決意しました。絶対新之助師匠の地元彦根に行く。彦根で浪曲やる!』と書いておられました、浪曲って良いものですね、いつか粉浜にも来て頂きたい!と思います ![]() 尊敬できて、眩しくて嬉しい仲間たちとの仕事は楽しいものですね 楽しい気持ちがあれば、きっとお客様にも伝わるんやないかと、そう思っています そして是非、楽しんで頂いて、日頃の憂さを晴らして頂きますれば幸いです さて、次の大阪のイベントもそんな仲間たちと ![]() 小倉充子 松原智仁 鴨川志野 2016/4/8(金)〜4/13(水) 大阪こころやにて 「ゆかたとてぬぐい銀線細工」展 才能とセンスがキラキラしている三人による作品展です 一番楽しみにしているのは私かもしれません 個性的な作品、新しい作品、美しい作品の数々をどうぞ心ゆくまでご堪能ください |
「新之助とその仲間たち」展に帯を持って参じます |
師匠が心を込めて織られる素敵な風合いの新之助上布に合う帯をチョイスして持って行きます
こころやは、土曜、日曜の在廊です、金曜日は留守を致しますから、先にご紹介を 「八寸帯」 普段着や洒落着にもってこいの、八寸巾に織られた地厚な帯地たち 帯芯を入れずに「かがり」仕立に致します(かがり仕立:税別2000円) 「博多織」が有名ですね ![]() こちらは通年お召し頂けるものです。献上柄といわれるものから、抽象的な文様のものまで ![]() 透けたものは大阪では五月くらいから九月の最初あたりまででしょうか ![]() 艶があり清涼感があふれるので、新之助上布の手織りや本麻にとても良く合うことでしょう ![]() これは、米沢の織物で絹に「紙縒り(コヨリ)」が織り込まれています、地厚ながらもしなやかで、締め心地の良いこと ![]() 同じ機屋さんの麻帯 楽しい色目の新之助上布にぴったりの明るさと、織りの味わいです ![]() 西陣の絽の八寸帯です、大人なコーデに、きっと素敵でしょう 新之助上布は手織り以外は縞か格子です、縦横の線の着物には、唐草や流水など「曲線」を合わせるのも、引き立って美しいものです 「九寸帯」 いわゆる名古屋帯と言われているものです。カジュアルからちょっとヨソユキまで、染も織もありますし、色柄が豊富で着用の幅が広いのが身上です(名古屋仕立は税別8000円、夏芯仕立は税別10000円) ![]() ポップな九寸でうきうき、シックな新之助上布と合わせて「大人かわいく」 ![]() 板締めの九寸、染の味わいに奥行きがあるので、本麻の素材感をさりげなくグッと引き立てます ![]() 艶があってしなやかなのも新之助上布の特徴です、西陣の夏の九寸を締めれば、清楚なヨソユキの風情 すぐお使い頂ける ![]() 両面柄が可愛い「半幅帯」 ![]() 仕立て上がりの「名古屋帯」もご用意 今回は「WA urara わうらら」のうらら帯もお持ちします ![]() 「結び帯」ですが、立体感が豊かで着姿の自然さが好評です 結び方は簡単ですから、はじめての方にピッタリなのはもちろん、「着姿がブレないし結び帯に見えないので便利」と慣れた方も喜んで下さいます。リバーシブルで両面使えるので2倍楽しく 帯に不向きな、厚手のカーテン地、生地が薄いレース地なども「作り帯」だと使えるので、いつもと違ったテクスチュアでオシャレを楽しめます 「着物一枚に帯三本」と申します 昔からの言い回しなんですよ、いわゆる生活の知恵ですね 確かに帯が複数あればキモノの雰囲気が変わりますから、着回しがきき経済的です 「帯は妹のを締めよ」と云うのもあります。ちょっと若やいだのを合わせる方が納まりが良く綺麗にみえますよと、経験から得たコーデの豆知識です 桜も咲いて、春本番。新之助上布ともども、様々な帯を、どうぞお楽しみください 皆様のお越しをお待ちしております 「新之助とその仲間たち展」 2016年3月25日(金)〜27日(日)12時〜19時(27日は17時まで) ギャラリーしあん(東京都台東区東上野1-3-2 ) ![]() |
「ゆかたとてぬぐい銀線細工」展 |
暑さ寒さも彼岸まで、新之助上布の綿麻が届いたので陳列しました
ツツジの頃にはユカタも出します、そんな季節になってまいりました ![]() ![]() 小倉充子 松原智仁 鴨川志野 2016/4/8(金)〜4/13(水) 大阪こころやにて 「ゆかたとてぬぐい銀線細工」展 才能とセンスがキラキラしている三人による作品展です 一番楽しみにしているのは私かもしれません 個性的な作品、新しい作品、美しい作品の数々をどうぞ心ゆくまでご堪能ください |
「新之助とその仲間たち2016」に参加いたします |
オフィシャルブログより抜粋致しました
新之助の師匠が心を込めて織られる素敵な風合いの上布には、良い風合いの帯がとても良く合いますから、そんな八寸、九寸を持って参ります そして、新之助上布の白生地に墨流しを染めてもらいました ![]() 今季初お目見えです、皆様のお越しをお待ちしております |
にゃくらとうなぎ |
![]() ココロヤの名倉と、ちゃくらで「にゃくら」 やなぎと、うしやで「うなぎ」 合わせて『にゃくらとうなぎ』 粉浜商店街異業種コラボ企画というたら、商店街事業ではないですし、好き勝手やってることですから、えらい大層ですけれども、まぁ言わば気の合う連中で大人のママゴトでも、というノリから話ははじまりました 商店街をもっと知ってもらおうって気持ちも、私の好きなお店を知ってもらいたいって気持ちもありますけれども、そんな固いことは置いといて、阿呆らしい洒落に乗って頂いて「あはは」と笑うて帰ってもらえばなぁと 「おもろいがな、また来よか」そない思ってもらえましたら何よりです 第1回目は2016年3月16日(水)18:00から ちゃくらは「にゃくら」に、やなぎは「うなぎ」になります 水曜日開催なのは、次の日が休みなのと、それよりまず一回目はリハーサルも兼ねてという考えからです。呉服屋がカウンターの内に入るんです、上手いこと出来るわけがおません、ウチはご遠方のお客様もたくさんいらしゃいます、期待して来てもろて散々やったら申し訳ない、せやから、平日にいっぺんしておいて段取りを踏んだら、次は土曜日に開催出来ればと思っての事です 一回で打ち上げるつもりはありませんので、皆様エエ方ばかりですから「駆けつけてやろう」と有り難くもお思い下さるでしょうけれど、そんなこんなで、また致しますから、ご都合の良い折に、ままごとにお付き合いくださいますれば、嬉しいです 一回目、にゃくらの献立が決まりました つくし摘みは今日の予定でしたが雨天のため明日に順延…さてどうなりますことやら ・ちゃくらの特製麻婆豆腐カレー ・名代ゆうこのだし巻き 炊き込み御飯 しじみ汁 ・自家製烏賊塩辛 つくしの佃煮 半助豆腐 鱧の皮のザクザク ・やなぎ特製出汁を使って うすい豌豆のひたし豆 菜の花のおひたし 住吉っさんより、清酒のおさがりを頂きました そして伊丹から、銘酒白雪と老松が到来 ・同じく白雪の奈良漬でクリームチーズ和え ビール、焼酎、ウイスキー他 ゆうこ特製の金柑酒、ソフトドリンクなど 一方「うなぎ」は ![]() ![]() やなぎの、美味しい出汁の効いた、たこ焼きはもちろん 伊賀牛のサーロインに、牛骨ラーメン 贅沢でんなぁ |
お雛さま考 |
![]() 住吉っさんの社務所の奥のお雛さん 元は、この辺りの村のお庄屋さんのやったそうです 禁色でもって、お上しか着られない、お日様の色みたいに赤く見えたり金色に見えたりして美しい「黄櫨染の御袍」や官女の「大腰袴」など衣装がそれぞれ忠実に再現され、菱餅も木に縮緬が貼ってあったりと、隅々まで凝った作りでかいらしこと 禁裏さまが左の京阪の風、旧暦ならば本日は如月五日、あとひと月楽しめる寸法 ![]() ![]() これが黄櫨染の御袍(こうろぜんのごほう)です。唯一禁裏さまだけがお召しになることができる衣装です、冠の上にピンと立っているものを「纓(えい)」といいます、立っているので「立纓(りゅうえい)」 ![]() 主上以外は「纓」が垂れた「垂纓(すいえい)」の冠です 左大臣と右大臣は、武官の装束です ![]() 文官の装束と違い、腋(わき)を闕(欠)けて動き易くした「闕腋袍(けってきのほう)」 冠の纓も「巻纓(けんえい)」に、走ってもブラブラしないようにしています ちなみに「纓」 元々は冠は柔らかくて、髷の付け根に巻きつけて冠の形を作り、余った布を垂らしていたものなのですが ![]() いつの間にか飾りになり、光源氏の頃はそれでも柔らかく垂れていたものが ![]() 武家の伸長に伴い、装束も纓も張ってきます ![]() やっぱり男は強く見せなきゃいけないのでしょうか、悲しいサガを感じます 三人官女は「大腰袴」 ![]() 女官といえば ![]() こんなイメージもおありでしょうが、江戸時代の後期に高級女官が帝の御前においてのみ行われた特別の服装やとか 十二単は正式には唐衣(からぎぬ)と裳(も)を組み合わせるところから「からぎぬも」と言いますが 平安時代から現在まで、応仁の乱でしきたりがわからなくなってしまったこともあり、様々な変遷をします ![]() 平安時代 ![]() 江戸後期 ![]() 現代 このお雛さまは衣装から判断すれば、江戸の後期の御所の有職を模したものやとわかります ちなみに五人囃子の衣装は「直垂(ひたたれ)」といいます、お相撲の行司の衣装ですね 公家の「袍」に武家の「直垂」 袍は多分に唐土の衣装の影響を受けていますが 直垂の系統の衣装は歴史をさかのぼると、こうなるだろうと言われています ![]() ![]() ![]() 埴輪です、まさかお相撲さんの行司と埴輪が繋がるとは思いもよりませんが、弥生時代の衣装が進化した形と言う説が有力やとか。着物というのは、そういう面から眺めてみても、面白いものですね 余談ですが、お雛様は雲の上の方ですから、絹をお召しですが、殿上人以外は江戸も吉宗の頃に木綿が広まるまでは「麻」を年中来ていたそう、今の大河ドラマでも「麻の直垂」を真田の皆さんは着てはります、リアルやなぁと感心してみているのです 宮中の有職があるからこそ、今に故実が生きているのは素晴らしいことやと思います TPOとかしきたりはそういった意味では、とても大切やとは思います けれど、埴輪が行司になるやなんて誰が想像していたでしょう、衣装は時代によって変化するものでもあります 日本の服飾の連綿たる大河の流れのような歴史からすれば「着物は昔からそうやった」というても、小石を川面に投げたようなものでしかないのも、一方の真実 この積み重ねと幅の広さ、この両輪を楽しめる事こそが、和服の醍醐味ではないかと思うのです |
阪急うめだ本店催事、おひらきです |
3月2日(水)から8日(火)まで開催の
春のいろあそび-COLOR OF LOVE- ![]() 楽しんで頂けましたでしょうか、長いようであっという間の一週間でした 江戸小紋廣瀬雄一 ![]() 墨流し木下恭兵 ![]() そしてモリタマミ 伊賀組紐藤岡潤全 ![]() 一週間、一緒に仕事が出来て光栄でした、得るものは大きゅうございましたよ 更に精進を重ねて、美しい美しい着物の世界を、皆様にもっとお伝えできればと、心に刻みました まず取り急ぎ、御礼をば |
照れます照れます |
弥生三月のお朔日、しかし今日はぐっと冷えますねぇ
住吉っさんにお詣りをし、今から京へ夏物の仕入に上がります 日差しは徐々に明るうなって、日も伸びましたし、どことのう春めいて来ましたが、ほんに「春は名のみの」 夏物の仕入のコツは「夏の日差しを想像しながら、暑うてかなわん心持ちで」と申しまして、要するに一年の内に一番冷たいこの時期に夏物を選るわけで、どうしても気候に影響されて人の心は「暖かそうな色目のもの」を選んでしまいがちなわけです、それに対する注意喚起でして、今日は南国のような気分で問屋巡りをしたいと思います 本日、百貨店の閉店後、夜のうちに搬入と陳列をし 明日より、阪急うめだ本店「春のいろあそび」展に出店致します 阪急さんが「きもの通信」という立派な冊子をこしらえてくださいました ![]() 「いま注目の男性店主」て照れますわ… 廣瀬雄一 木下恭兵 藤岡潤全 キラキラ輝く時分の花、絵面も美しい三人が明日から阪急うめだ本店に会します 一緒に仕事が出来て光栄です、ワクワクしております 阪急うめだ本店、11階 きもの売場 3月2日(水)から8日(火)まで 春のいろあそび-COLOR OF LOVE- に出店致します、どうぞ遊びにいらしてくださいね |
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