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御礼、新之助とその仲間たち展

上京致しまして、週末「新之助とその仲間たち」展に週末、立っておりました
お越しの皆さまに感謝と御礼を申し上げます

今回はゲストとして、新之助上布の大西師匠の弟子を自認する、整経屋さんが来ておられました

一反の布をこしらえる為には、整経屋さんはじめ、いわゆる「下職(したしょく)」さんと呼ばれる方々の何人も何人もの手を経て完成します。糸を、織物設計に基づき、経糸として必要な本数・長さ・密度・幅および色糸の配列順序などに従い、 一様な張力で整経枠やドラム等に巻き取る作業をしはるのが「整経屋さん」のお仕事です
普段は表には出ない人ですが、「整経」作業の中で、糸が何よりも雄弁に語る師匠の人柄と織物に惚れこんで、一度自分なりのそんな布を織ってみたいという夢を叶えられて、今回展示されていました。

素晴らしいものでした
そして、整経屋さんの立場から、あまり多くを語られない新之助の師匠の想いを代弁するように新之助上布の素晴らしさを伝道する姿にも感動しました

一枚の布は、縁の下の力持ちな皆さんがいないと出来ません、どれが欠けても成り立たないのです、ついつい忘れがちな事ですが、今回強く印象に残りました

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さらりと着やすく、そして着姿が美しく見える工夫や秘密が、やっぱりたくさんありました、貴重な話を聞けた嬉しさは何ものにも代えがたいものです
想いが詰まった布と云うのは、やはり素敵です、着る人の心に響き訴えかけます

そういう物を扱う事が出来る事を誇りに思います

尊い作り手さんに囲まれた時間でした、小売屋として身が引き締まります
私はお客さんに一番近い立場にいます、例えていえば「割烹の板前さん」のような立ち位置でしょうか、人々の想いがつまった素材を生かすも殺すも私自身、心して皆さんに精進してしっかりとお伝えせなアカンなぁと、物作りの皆さんとお客さんの橋渡しをちゃんとせな、バチが当たると思いました次第です

日曜日の千穐楽のレセプションは能役者、川口晃平さんの解説と実演でした
謡曲を聞き、衣裳を拝見し、能面をつけての「筒井筒」のワンシーン、能楽堂でしか見たことのないお能ですが、狭い空間でもってリラックスした状態で、手に取るように見れる場所での観賞はちょっとゾクゾクするような物凄いものでした
終演後親しくお話をさせてもらい感激をお伝えしましたが、お酒が入ってからもサービスの一曲のサワリを謡われたのが最高潮、ギャラリーの和な空間、古格を守って凛とした麻織物たち、伝える事を大切になさる川口さんの演技、そんな事が大好きなスタッフとお客様方が一つになって、室町時代に戻ったような、ちょっと時間が止まったような、不思議な感覚を味わえました

楽しすぎて、写真がないのです。すみません

師匠の奥さんが送って下さった、新鮮で心の籠った旬の自家製野菜や鮒寿司が美味しかったのは云うまでもありません、エエ会に参加出来た喜びの余韻に浸っております


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2015-03-31 Tue 19:02 ∧top | under∨

南海さかな線コラボてぬぐい

いよいよ櫻が咲きましたね

一気に春うらら、しばらく東京におりましたが、木綿着物でさえ汗ばむような陽気でした
陽気のお伴といえば「てぬぐい」

南海電車さんとコラボさせて頂きました

以下は南海電鉄さんのホームページより抜粋

南海電鉄(社長:亘 信二)では、加太観光協会および磯の浦観光協会と共同で、加太線沿
線の魅力を発信する新規プロジェクト「加太さかな線プロジェクト」をスタートします。
「おいしいさかな」をはじめとしたグルメや風光明媚な景色、温泉などの加太・磯の浦エリアの
魅力をPRするとともに、加太までの鉄道旅行の「楽しみ」とさかなの町への「期待感」を
地域の皆さまとともに創り上げていきます



去年の10月からのこのイベントの第二弾として
加太さかな線新オリジナルグッズの販売に際して、お声掛けいただき今回に至ります
平成27年3月3日(火)より加太駅・難波駅2階サービスセンターで発売開始
1,000円(税込)
ロゴマークと加太の海の波をイメージした浪花本染手ぬぐいです

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絶賛販売中でございますが、何と中吊り広告に御目見え
ありがたい事です、南海電車さんどうもありがとうございます

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加太界隈は美味しいものがたくさんで、好きな場所です
南海というとどうも、かの阪急と比べ独特のディープな印象があるようですが、沿線は歴史があり生活が奥深い。ずしりと裏打ちされた文化的な土壌に、美味しい食べ物や風物がたくさんあるので、僕は誇りです。そして沿線住民として無くてはならない電車の中にこんな広告があるのが、不思議な感じがします

関空のオリジナルてぬぐい
なんばには、道頓堀になんば花月
新世界、そして加太にまで、こころやの手ぬぐいの花が咲きました、地元愛がますます深まります
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2015-03-28 Sat 14:45 ∧top | under∨

春夏これからのスケジュール(週末東京へ伺います)

こころや、春夏これからのスケジュールを申し上げます

「近江 新之助上布とその仲間たち」展に出展(詳しくはこちら
2015年3月24日(火)~3月29日(日)
12:00~19:00(「能」公演イベント開催のため 29日は一般入場17:00 )

※私の在廊日は28日(土)と最終日の29日(日)です、皆様にお目にかかれますのを楽しみにいたしております!



4月24日(金)25(土)26(日)27(月)の4日間

天満橋 「マルゼンボタンギャラリー」 2階にて
「音色展2015」

● こころや、夏の新作発表(新之助上布を使った墨流しや雪花の着物・注染オリジナルゆかた・新作夏物他)
● 千花さんの色無地キモノと墨流しのキモノ
● wa-uraraのうらら帯の新作発表
● 騎西屋さんの彫金の帯留/五福加奈子さんの清水焼の帯留
● そして、モリタマミさんのワンポイントカラーレッスン
● そしてそして、千花の木下さんとモリタマミさんのトークショー(4/25(土)18時予定、詳細は改めまして)



5月3日(日)
時 間:10:00〜18:00
本町、「愛日会館」 5階 やすらぎの間にて
大阪・本町キモノフリーマーケット 2015



5月9日(土)10(日)11(月)の3日間

東京、西荻窪「ぎゃらりーがらん」にて
「ココロのよそおい2015」

こころや、夏の新作発表(新之助上布を使った墨流しや雪花の着物・注染オリジナルゆかた・新作夏物他)



5月29(金)30(土)31(日)6月1日(月)の4日間

粉浜、こころや店内にて
「小倉充子展」

小倉充子が粉浜に!注染てぬぐい、ゆかたをはじめ
今年は「オグラカタビラ(絵羽きもの)」をたっぷりご覧頂きます、粉浜が江戸になります至福のヒトトキをお過ごしください

★ 5/30(土)は19時より、スタジオクゥのお二人と、小倉充子さん、その他秘密のゲストを囲んでの宴会を!
詳細、エントリーは改めましてお知らせ申し上げます




6月10日(水)より16日(火)まで
阪急うめだ本店、キモノイベントに出展




メジロ押しでございます、皆様、どうぞ宜しくお願い申し上げます
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2015-03-22 Sun 18:58 ∧top | under∨

「近江 新之助上布とその仲間たち」出展~東京へまいります

さて、いよいよ来週の火曜日よりはじまります

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「近江 新之助上布とその仲間たち」展

2015年3月24日(火)~3月29日(日)
12:00~19:00(「能」公演イベント開催のため 29日は一般入場17:00 )

<出展者>

◆ 大西新之助商店
◆ モダン着物小物 梅屋
◆ はじめてのきもの小梅
◆ こころや
◆ wakitsch&ペタコの富士商会☆  ※順不同

<会場>
ギャラリーしあん
東京都台東区東上野1-3-2 Tel 03-5812-3632
都営地下鉄大江戸線(つくばエクスプレス)「新御徒町」A1出口 徒歩約2分



こころやも出展いたします
私の在廊日は28日(土)と最終日の29日(日)です、皆様にお目にかかれますのを楽しみにいたしております!

こころやは、師匠、大西新之助の素敵な生地に合う帯を出展致します、どうぞご覧くださいませ

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ナチュラルな素材感のあるもの

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老舗機屋のしっかりした織りの作品ながらポップなデザインなもの

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ミッドセンチュリーなテイスト

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ぜんまいな生地に柔らかい染め

お越しをお待ちしております



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2015-03-21 Sat 18:08 ∧top | under∨

毎日がイベントです

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伊勢木綿と春から初夏のちりよけをそして東風杏のオリジナル帯留受注会

賑々しくお開きです、皆様ありがとうございました
着物の楽しさ、美しさ、ご堪能頂けましたでしょうか
これからも益々精進し、着物の色んな事をお伝えできればと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます

さて、ココロヤは毎日がイベントです
と、申しますのは、当たり前の事ですがウチは全国津々浦々を駆け回って、心が動いた品々を仕入れ、時にはオリジナルとして作ってもらって皆様にお披露目しております。春夏のものも、季節の計画を立て、楽しくご覧頂けるようにさまざまのものを時間を掛けてたくさん仕入れます
しかしながら我が業界では、仕入れずに商品を借りてお商売なさっているところもありまして、期間が来れば返品というお店もあるものですから、イベント以外はその商品が置いていないと云う事もしばしばございますけれど、ココロヤはそういうことで、イベントが終わりましても、まだまだ素敵な商品がそのままございますから、どうぞ木曜日の定休日以外は、住吉大社参詣のおついで、粉浜商店街のお買い物のおついでにでも、お立ち寄り頂けますればと思います

商店街の地元密着型の店ですから、押し売りや、買わないと出にくい、そんな雰囲気はないと自負しております、もとより、ご存じの通りウチの店は扉がないんです、当然敷居もありません、アーケードにむかってシャッターをあければ、あっけらかんとしております
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「着物は約束事が難しいから」「何を着て良いかわからない」
着物は日本の伝統衣装ですから、確かにしきたりもあれば、TPOもありますが、逆に云えば文化に根差している分、例えば日本語には多様な敬語から普段の言葉、さまざまな方言があるのと同じように「地域差」もあれば「自由さ」もあります、常に共通語の敬語で話さなければならないわけではありませんでしょう、友人と心おきなくローカルな言葉で話すときもあるように、そのあたりの幅の広さはキモノの世界も同じです
自由さや楽しさをしっかりとお知らせしたいと思っていますので、どうぞお気軽にお越し下さればと思います

難しいお話はさておきまして、すっかりうららかなこれからのシーズンのコーディネートを素材別にご紹介

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新作伊勢木綿と、リバーシブルの京袋帯、そして誂えのレースのちりよけ

素材と織が良いですから、しなやかで着心地く、しかも着用期間が長くて重宝な「新之助上布の綿麻」
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かわいいコーデ
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おとなキレイなコーデ
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しっとりと王道な色柄あわせまで

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そして、夏の王様、新之助上布の本麻も揃いました、風をまとう心地よさ、肌身につければわかる上質さ

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「ルミロック」さんのポリエステル生地とシースルーコートの組み合わせで艶やかに

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長浜産の紬地に友禅をほどこしたキモノと、米沢の八寸帯、そして紋紗を羽織にしてミモザなコーデ

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紋織の紬に、西陣の黒紗で、文楽や歌舞伎でしっとり

カワイイ系から、しっとり系、お若い娘さんお兄さん、人間国宝さんまでお喜び頂いております、引き続きのご愛顧を、イベントのお開きのご挨拶とともに、ありがとうございました
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2015-03-19 Thu 23:02 ∧top | under∨

明日より伊勢木綿と春から初夏のちりよけを そして東風杏のオリジナル帯留受注会

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伊勢木綿と春から初夏のちりよけを
そして東風杏のオリジナル帯留受注会


2015年3月14日(土曜日)より18日(水曜日)こころや店内にて




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伊勢木綿や春色着物にぴったりな「wa-urara」さんのうらら帯

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蜘蛛の巣の京袋帯に
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リバーシブルの京袋帯

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「召しませ花」の半幅帯、リバーシブルでもって
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こうなります
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ナチュラルな半幅もいいですね、伊勢木綿との素材感を楽しんで下さい

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爽竹の襦袢も、麻の襦袢も入荷しました、少し前倒しのご着用でサラサラ爽やか
キマリゴトでは7月8月の盛夏のものですが、ゴールデンウイークから秋のお彼岸くらいまで、たっぷりお楽しみ頂くのが昨今は暑いですから実用に叶います

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新之助上布の綿麻も入荷しました
これとて元は盛夏のものですが、それこそ春と秋のお彼岸を境に、寒い時期、温かい時期ととらえれば、温かい時期にお召しになっても(ゴールデンウイークから秋のお彼岸くらいまで)よろしいと思います、重宝なさること請け合いですし、何より、伊勢木綿しかり新之助上布しかり、織元さんの心意気がたっぷりと詰まっていますし、私は本当にこの生地が好きです。皆さんにも味わって頂きたいなぁと切に思います

明日より春色のこころやです、ゆったりとほんわかとやっておりますから、遊びにいらしてくださいませ
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2015-03-13 Fri 18:49 ∧top | under∨

ちりよけのご紹介

「チリヨケ」と云うもの、読んで字のごとく道中の塵をよける上っ張りで、防寒以外に着る上っ張りのイメージもありまして、なんとなく定義が曖昧なものですが、薄物の生地を対丈のコートにしたものを「ちりよけ」という人もいれば、羽織や道中着にしたものも「ちりよけ」に含める方もあり、私どもは全部含めて「ちりよけ」と云わせてもらっておりますが、要は、春から夏、秋にかけて薄物の上っ張りは存外出番も多いものですし、とは云うものの、無くても何となくキモノ生活は過ごせるものでもありますから後回しになりがちなものですが、昔から大阪では「かっこもん(格好もん)」という言葉があり、ちりよけなどは実用以外に「かっこもん(格好良くみせるもの)」の部分が大きくて、あればワンランク上に見えるという効果もあり、そういう意味では、おキモノや帯、襦袢の次は是非「ちりよけ」を誂えて頂きたいなと思います

薄物で誂えるにあたり、対丈のコート、道中着、羽織になさるのはお好みで良いと思います、それぞれのフォルムの違いは、着用シーンや着用イメージによってもチョイスすることができますから、ご相談下さい

絹の紗などは手縫いをお勧めしますが、綿のレース等はミシンの方が良いと思います、海外縫製であれば裏地もいらない事ですから比較的お手軽に誂える事が出来ます。正絹のものは、お好みによりガード加工も承ります
可愛らしい既製品のレース羽織も出回っておりますけれど、やはり誂えるという事で袖の振りや、丈など念を入れて調製致しますので着姿はぐんと美しくなります

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西陣のベストセラー、昔ながらのコート地です
最近は明るい色も増えています、撥水加工済みで使いやすく価格もリーズナブルです

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柄を織り出した「紋紗」の生地です

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洋服の織機で和装用に糸の「うちこみ」を替えた、凝ったもじり織の綿生地です

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今回は、こんなレース生地もご用意しました、羽織や道中着ですとミシン縫製で誂えて38000円でご提供致します



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伊勢木綿と春から初夏のちりよけを
そして東風杏のオリジナル帯留受注会


2015年3月14日(土曜日)より18日(水曜日)こころや店内にて
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2015-03-11 Wed 00:17 ∧top | under∨

今、改めて伊勢木綿を

「伊勢木綿とかわいいコモノたち展」を開く事が出来ましたのが2010年
以来、伊勢木綿は思い入れ深い織物であります

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ツバキ庵のマミさんのブログから拝借いたしました、当時のイベントの様子です

5年前にオリジナルの伊勢木綿をこしらえました
スタジオクゥのブログ「キモノは別腹」でその顛末をご覧頂けます
『伊勢木綿』




伊勢木綿の織元は唯一「臼井織布」さんのみ

臼井織布さんのホームページ

↑特色はこちらをご覧になれば一目瞭然です

伊勢木綿は単糸(たんし)を使ってはります
わたを「こより」のように撚っただけの、昔ながらの糸です、ちなみにこれを二本合わせて撚るのを「双糸」といいます

単糸は切れやすいので、織るのが非常に難しい、また、いい綿を使った単糸でないと織ることができないのです、アメリカ製のサンホーキンスという最高級の綿を芯にした糸で、明治時代に倉敷紡績が開発した「三馬」(みつうま)というブランドのものを使われています

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手紡ぎ糸のような素朴さです

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軽く引っ張るだけで、ふっつりとほどけるように切れてしまいます

こんな糸やと、織るのにほんとうに手間がかかりますでしょうね
そしてこれを織る為には、臼井さんの工場にある明治時代からの豊田織機(今のトヨタ自動車の前身)の力も大きいでしょう
何度も動いているところを見ましたが、さすがに精密ですけれど、古風に優しい音が致しまして、軽やかで柔らかい
機械やのになんだか手織のような温かさがある、現在の効率のよい織機とは違う手仕事の味わいが残っている、例えれば蒸気機関車と新幹線ほどの違いと申しますか、この糸を織るにはこの織機が必要やと云う事がありありと見てとれます。そこから織りあげられた生地は昔の味わいがします、柔らかく、しなやかです、そこが唯一無二の他には真似の出来ない伊勢木綿の大きな特徴です

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写真でそのふんわりさは伝わりますか?

そして色が明るいでしょう
はじめての方はびっくりなさいます
正絹の紬にはこんなカラフルなものは、なかなかないですから
私もどうコーディネイトしたらイイのか最初はわかりませんでした
けれど気が付いた事がひとつ
木綿でもって、ふっくらした単糸で、柔らかに織っていますから
正絹の艶感はなく、マットな発色なのです

明るくても「マット」ですから思ったよりも、派手ではなく、存外すんなりと肌色になじみます
イメージなさっているより、2トーンは仕立て上がりがシックになります
なので「少々ポップな可愛いものでも落ち着いてお召しになれますよと」いつも申し上げています

このマット感が写真や画面では、なかなか伝わらないんです
是非当てて頂きたい、色んなものを当て比べして頂きたい
「肌うつり」とか「顔映り」と云いますが、伊勢木綿のこのマット感は
顔映りの照り映えが顕著です

お顔が明るく見えたり、お好きな色やとお手に取られても、案外お肌がくすみがちに見えたりと
当てて見てはじめてわかる部分が大きいんですね、お客さまも「なるほどー」と納得して下さいます



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お値段は↑こちらです

はじめてキモノのお客様には
・お値段がリーズナブルなので最初の第一歩で入りやすい
・当て比べて色々試せることによって、自分の色や好み、コーデの仕方が見えてくる
・誂え仕立てで、自分の寸法がわかる
そんな良い面があります

そしてキモノ好きな皆さんにも充分お楽しみ頂ける、質の良さもあります

独自の柄合わせや、仕立て方も編み出しました
思い入れが強いので、しゃべりすぎる事もありますが
お楽しみ頂ければと思います




広襟、バチ襟、衣敷当ての有無、このあたりについては特に決まりはございませんで、非常に曖昧な部分ではありますが着用シーン、お好みやご体型に合わせてアドバイスさせて頂きます

水通しに関しても、完全水通しもなさるお店もありますが、されないところもあります、こういうものは多分に「お好み」と云った感覚の部分も多くて、一概には答えが出ないのが難しいところです、しない所が間違っているわけでもありません。そういった意味で、ココロヤではお客様のご希望を勘案したうえで、水通しの有無を判断させてもらっております

木綿ですから、もちろん洗えますが
私は「あまり洗わない派」です、けれどしょっちゅう洗濯機で洗われる方も存じ上げております
洗わないのは当初の生地の風合いを長く楽しみたいのと、洗わなくても結構イケるからです
けれども昔も綺麗好きな方は本当にしょっちゅう洗っておられましたし、だから「本来はこうだ」という意見は通らないのです

お手入れに関しては、不安な方もおられるでしょう
何の答にもなっておりませんが基本「こうあるべき」というものはないと考えます
皆様にはその都度、仕立てやお手入れのパターンを申し上げます、ご理解頂いたうえでいづれかをチョイスして頂く形をとっております

伊勢木綿を通して、そんなキモノの色々を、実はあまり型苦しくない所などを感じて頂ければと思いますし
創業130年のこころやが、そのあたりの事を、着物は決して難しくないと云う事をお伝えして行ければと思いおります

「着物をはじめてみよう」とお思いの方がおられましたら、敷居を削って、いいえ、もとより呉服屋に敷居はありません、ふらりと話だけでも聞きに、どんなものかだけでもご覧下さればと思います

そして先ほども申し上げましたが「着物ヘビーユーザー」の方にも充分喜んで納得して頂けるスペックをもった生地ですから、うららかな季節のお出掛けに、是非とも一枚、お持ちの方は系統の違ったものをもう一着、お誂え頂ければなぁと思います



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伊勢木綿と春から初夏のちりよけを
そして東風杏のオリジナル帯留受注会


2015年3月14日(土曜日)より18日(水曜日)こころや店内にて
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2015-03-08 Sun 16:47 ∧top | under∨

東風杏のガラス帯留のオリジナルの受注について

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伊勢木綿と春から初夏のちりよけを
そして東風杏のオリジナル帯留受注会


2015年3月14日(土曜日)より18日(水曜日)こころや店内にて




さて、東風杏のガラス帯留のオリジナルの受注会のご説明を

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14日の土曜日と
15日の日曜日の二日間


それぞれ午後1時より、夕方18時頃まで東風杏さんが在店しておられます

店内にはもちろん新作も並んでおりますが、そのアレンジでも良し

過去の作品のリバイバル、または大きさの変更や色の変更

「あの形でこんな色を」
「あのフォルムでもっと大きいのを」
「同じものを小さめで色違いで3つ、繋げてつかったり一つで使ったり」

色ガラスの在庫がなければ叶わない事もありますし、工程上出来ない事もありますが、そこは三品さんとゆっくりお話をなさって、あなただけの一点をオーダーして下さい

時間を区切って予約制での進行は、区切ってしまえばお焦りになるんやないかと思い、敢えて行いません。お客様同士が重なることもあると思います、申し訳ありませんが少々お待ち頂く事もあると思います、その間は店内をゆっくりとご覧頂くもよし、商店街をちょこっとお散歩なされるもよし、よろしければ同席なさってお話を聞かれてイメージをふくらませるもよし、ご寛容の上ゆったりとお楽しみくださればと思います

オーダーゆえ、製作にお時間は頂きますが、きっと素敵な作品が出来上がること請け合いです、価格は大きさや工程によって変わって参りますので、そこは三品さんとお二人で相談して頂ければと思います

フォルムを一から作り上げる事は、難しく、なかなかイメージ出来ない事やと思います、不肖、わたくしもご相談にあづかります、夏のコーデ、秋のコーデ、暮れのパーティーコーデ
肌映りの良い色味を見立てた上で割り出せる帯留の色目もありますし、お顔立ちや、着姿の魅せ方よっても大きさのイメージが変わってまいりましょう、そのあたりをアドバイスいたしますからご参考になさって下さればと思います

「バックルを小さめで可愛い色味で」
「もっと横長で、レモンキャンディーのように」
着物のコーデとリンクさせながら、考えて行くことで、新たなご自身の魅せ方の発見があるかも知れませんよ


さて、それでは新作から過去の作品まで写真を掲載いたします、どうぞご覧ください

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顔料でもって色を挿すことも可能です

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アレンジいたしましたら「歌舞伎の隈取」も出来ます

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飴ちゃんのようなおいしそうなもの

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モノトーンで大人クールなもの

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これは三つが一つに合わさったタイプですが、小さめのものを複数作って一つ使いや三つ使いも

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金を入れましたらば、ややフォーマルな着こなしにも対応できます

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爽やかで涼やかな寒色系

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合わせやすく、キリリと締まる暖色系

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個性的で人気のバックル形

さまざまに、贅沢にお楽しみください

さて、前回のブログと重複しますが、改めまして東風杏の三品さんよりヒトコト


陶器の上絵用絵具(粉)を
使うとちょっとした絵や文字も描くことができます。
「福」など一文字入れてもいいかもしれませんね。

出来るだけご希望に添えるようにしたいと思いますが、ガラスの在庫がない場合や廃番のケースもあります。その場合はまた、ご相談させてください。

少しお時間いただきますが
あなただけの一点入魂(笑)で
制作いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。





皆様のお越しをお待ちしております
どうぞ宜しくお願い申し上げます

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2015-03-06 Fri 00:17 ∧top | under∨

伊勢木綿とチリヨケそして東風杏のガラスの帯留など

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うららかな春が、もうほんのそこまでやってきていますね
如月も終わり、いよいよ今日から弥生三月ですが、まだ真冬のように寒くても、すっかり日が長くなって、お日様も明るい心地は、気持ちがなぜか浮き立つものです
「梅は咲いたか、桜はまだかいな」もう桜の美しい美しい季節もそこまで、ふうわりと軽い格好でお出かけできるのもすぐそこです

2015年3月14日(土曜日)より18日(水曜日)の間、イベントを開催致します

こころやのライフワークの一つであります「伊勢木綿」をご覧ください
これから誂えますと、ちょうど良い時期にお召し頂けます
着物をはじめてみようかしら・・・とお思いの皆さまにもお喜び頂けるのは必定
丁寧にわかりやすくご説明申し上げます、敷居を削ってお待ちしておりますから、どうぞ心安くお越し下さいませ


キモノファンのみなさまへ「ちりよけ」のご提案
爽やかな春から初夏には「帯付け」での外出も素敵ですが、薄物で誂える「チリヨケ:羽織やコート」は着姿に奥行きが出ます、道中をチリヨケを着て歩く美しさ、脱いだり着たりの仕草の素敵さ、チリヨケ姿から帯付姿への見た目の変化の色っぽさ。キモノを外出の汚れから守るという実用性はもちろん、ワンランク上の着姿の慣れた姿は、大人美しいものです
正絹の薄物や紋紗、綿のもじりおりやレースをご用意致します

大人カジュアルにふさわしい、帯をはじめ「wa-urara」の作り帯などもございます

そして14日の土曜日と15日の日曜日のそれぞれ午後1時より、おなじみ東風杏さんがお送りする、こころや限定の特別企画、オリジナルの帯留の受注会を開催致します
「あなただけのオリジナルのガラスの帯留はいかがですか」

大人気の、東風杏の三品さんのガラスの帯留
「あの形でこんな色を」
「あのフォルムでもっと大きいのを」
「同じものを色違いで3つ、繋げてつかったり一つで使ったり」

もちろん、その色のガラスがなければ叶わない事もあったりします、出来る事も出来ない事もありますが、そこは三品さんとゆっくりお話をなさって、あなただけの一点をどうぞ

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新しいでしょう、歌舞伎の隈取、色男の助六です

東風杏の三品さんよりヒトコト


陶器の上絵用絵具(粉)を
使うとちょっとした絵や文字も描くことができます。
「福」など一文字入れてもいいかもしれませんね。

出来るだけご希望に添えるようにしたいと思いますが、ガラスの在庫がない場合や廃番のケースもあります。その場合はまた、ご相談させてください。

少しお時間いただきますが
あなただけの一点入魂(笑)で
制作いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。





それぞれの詳細は、またブログに改めてアップ申し上げます

春のようにほんわかと温かい、ゆるやかでうららかなイベントにしたいと思いおります


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2015-03-01 Sun 18:04 ∧top | under∨
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