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こころやさしい・キモノトリエット~伊勢木綿のこと

同世代の少しでも多くの皆さんに、下町の呉服屋として
今風に云いますれば「リアルクロース」な着物を知って頂きたかったので
10余年前にある問屋の大先輩に、伊勢木綿とウールそして注染を教えてもらってより
そんな作品達をご覧頂けるような発信と店づくりを心がけ
ようやく、ご縁やご協力を得て「伊勢木綿とかわいいコモノたち展」を開く事が出来ましたのが2010年
当初不安で仕方ありませんでしたが、津々浦々よりたくさんの方にお越し頂きまして
それがきっかけで転機と申しますか、迷いが吹っ切れたと申しますか
相変わらずの亀の歩みではありますが、今回のイベントに繋がって参ります

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ツバキ庵のマミさんのブログから拝借いたしました、懐かしいような気が致します

はい、伊勢木綿は思い入れ深い織物であります
伊勢木綿の織元は唯一一軒「臼井織布」さんのみでありまして
織物は産地によって個性があり、それぞれに良いものですが
殊にこの伊勢木綿に関しましては臼井さんの糸や染めへのこだわりと、柄出しの斬新さにより
たかが木綿と云うなかれ、独自の個性と輝きを持つ、奥深さに
価格に以上の上質さがあるのでございます

臼井織布さんのホームページ

↑こちらをご覧になれば一目瞭然です

伊勢木綿の特色は一言でいえば
「伊勢木綿は他の木綿生地よりも、皺が寄りにくい」 これかと

伊勢木綿は単糸(たんし)を使ってはります、昔ながらの糸です
棉からこよりのように撚ったものです、これを二本合わせて撚るのを「双糸」といいます
単糸は切れやすいので、織るのが非常に難しい、また、いい綿を使った単糸でないと織ることができないそうで、アメリカ製のサンホーキンスという最高級の綿を芯にした糸で、明治時代に倉敷紡績が開発した「三馬」(みつうま)というブランドのものを使われているとか

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手紡ぎ糸のような素朴さです

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軽く引っ張るだけで、ふっつりとほどけるように切れてしまいます

こんな繊細な糸やと、ほんとうに手間がかかりそうですね
こんな糸でも織れるのは、確かに糸が上等なんでしょう
けれど臼井さん秘蔵の明治時代からの豊田織機の力も大きいと睨んでいます
何度も動いているところを見ましたが、優しい音が致しまして、軽やかで柔らかい
機械やのになんだか手織のような温かさがあるんですよ

あ、皺が寄りにくいと云うことは、柔らかいんですね

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写真でそのふんわりさは伝わりますか?

ココロヤではいつでもご覧頂けますように、常時50反以上置いております
今回はイベント前で改めてご紹介しておりますが
いわば毎日がイベントみたいなものですから、木曜日の定休日以外はいつでもお越し下さいね


色が明るいでしょう
はじめての方はびっくりなさいます

私も最初は面喰らいました、正絹の紬にはこんなカラフルなものはないですもん
どうコーディネイトしたらイイのかわかんなかったですからね

けれど気が付いた事がひとつ
木綿でもって、ふっくらした単糸で、柔らかにざっくりと織っていますから
正絹ほどの艶と云いますか、発色がないんです
明るくても「マット」なんですね
なので思ったよりも、派手ではありません

イメージなさっているより、2トーンは仕立て上がりがシックになります
なので、少々ポップな可愛いものでも落ち着いてお召しになれますよと、いつも申し上げています

実は通販をやめましたのは、そこもあるのです
このマット感が写真や画面では、なかなか伝わらないんです

是非当てて頂きたいんです
色んなものを当て比べして頂きたい

「肌うつり」とか「顔映り」と云いますが、伊勢木綿のこのマット感は
顔映りの照り映えが顕著やと思います

お顔が明るく見えたり、お好きな色やとお手に取られても、案外お肌がくすみがちに見えたりと
当てて見てはじめてわかる部分が大きいんです、お客さまも「なるほどー」と納得して下さいます

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お値段は↑こちらになります

はじめてキモノのお客様には
・お値段がリーズナブルなので入りやすい
・当て比べて色々試せることによって、自分の色や好み、コーデの仕方が見えてくる
・誂え仕立てで、自分の寸法がわかる
そんな良い面があります

そしてキモノ好きな皆さんにも充分お楽しみ頂ける、質の良さもあります

当初はとまどいも多かった伊勢木綿も
今はすっかりお手のものです、どうぞ何なりとご相談下さい
独自の柄合わせや、仕立て方も編み出しました
思い入れが強いので、しゃべりすぎる事もありますが
お楽しみ頂ければと思います


「こころやさしい・キモノトリエット」

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CHAI-SHOP ◆ トリエ ◆ こころや

粉浜のこころやで三人展を開きます
みなさんの着物生活をふわりとあたたかく
どうぞお楽しみに
2014.10.10(金)~14(火)




追伸、4年前にオリジナルの伊勢木綿をこしらえました
スタジオクゥのブログ「キモノは別腹」でその顛末をご覧頂けます
バックナンバーでもってリンクをば
どうぞご覧ください

『伊勢木綿』
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2014-09-30 Tue 23:53 ∧top | under∨

こころやさしい・キモノトリエット~爽月さん

ウチから粉浜駅の方向に歩いて1分の
「爽月」さんに行ってきました、有名なさぬきうどんのお店です

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お昼はおうどん、夜はお蕎麦のお店になります
二毛作と云うそうですね

六代目の笑福亭枝鶴師匠もご贔屓のお店です、しばしば師匠のブログに掲載されています

あ、師匠と云えば来月17日に繁昌亭で独演会をなさいます
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私も参ります、お付き合い下さいます方がいらっしゃいましたら
ご連絡をお待ちしております
詳細は改めまして


「新蕎麦入りました」との貼り紙に釣られて、盛りを一枚
香りがいいですねぇ
お蕎麦の前に、「いかにんじん」で一杯

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福島県の名物料理ですね、学生時代に福島出身の友達にもらって知りました
それ以来大好物です、爽月の冨田さんの出身地、が福島のご出身
メニューに「いかにんじん」と書いてあるときは嬉しかった、まさか粉浜で食べられるとは!
写真はダブルです、それほど好きです
お酒に合いますよー
この時期から、美味しいお店の美味しいお出汁でコトコト炊いた「おでん」も出ています

お昼は、おうどん
讃岐風の天ぷらを添えた、腰の強い冷たいぶっかけうどんを頼んでいる方が多いですが
私は温かいおうどんも好きです
呑みすぎた翌日、温かいおうどんは五臓六腑に沁み渡ります
カレーうどんがおいしいです
季節のおうどんも秀逸なんです

あ、夏場の夜はスダチ蕎麦にハマりまして、リピート致しました
お店の名前の通り、爽やかな香りが素敵でした

有名なお店なので「麺屋爽月」で検索されると、レポートが色々出てきます
フェイスブックもやっておられますよ

ちなみに界隈のおうどん

帝塚山には「いし井」、ラサール石井さんのお兄さんのお店です

玉出には「釜あげ饂飩 楽」があります
楽さんは、以前、粉浜商店街にあったうどん屋さん「さぬき藤田」の息子さんです、ここのおうどんとツユにお揚げさんを、学生時代に宅急便でよく送ってもらいました
「さぬき」とは云うものの、柔らかいうどんに出汁をたっぷり吸わせる大阪風のおうどんで、甘いおあげさんとのバランスの良さは、心の味です。息子さんは、その味を洗練させて引き継いでらっしゃいます
実はここの出汁濾しの布はウチの布です、先代さんからずっと使って下さっています

学生時代に宅急便でよく送ってもらったもの、もう一つありました、それはまた今度書きます


「こころやさしい・キモノトリエット」

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CHAI-SHOP ◆ トリエ ◆ こころや

粉浜のこころやで三人展を開きます
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2014-09-29 Mon 18:34 ∧top | under∨

こころやさしい・キモノトリエット~マッサン

粉浜商店街の空き店舗シャッターに無造作に貼られるポスター

明日からはじまる、マッサン

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そういえば、こないだ濱田マリさんが商店街に取材に来てはりました

ニッカウヰスキーの創業者、竹鶴正孝さんは、奥さんのリタさんと大正の頃帝塚山に住まれていたそうです

明治まで原っぱだった帝塚山が高級住宅地として開発され、竹鶴さんが住まれた大正の終わりころには、すでに帝塚山学院や住吉高校もあり、文教地区としても発展しています

粉浜商店街も、明治の終わりには出来ているので、きっとお買い物に来られているでしょう

この界隈は空襲にあっていないので、住吉っさんはもちろん古い建物も残っています
私たちは変わらぬ同じ景色を見ています

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大正から昭和の初め、大阪は大大阪(だいおおさか)と云われる華やかな時代
住吉から日本のウイスキーが生まれた...何とハイカラなことやありませんか

一年ほど前に頂いたウヰスキーを
そんなこんなで遂に開封。香りがフワリとひろがって贅沢な心持ちであります

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「こころやさしい・キモノトリエット」

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CHAI-SHOP ◆ トリエ ◆ こころや

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2014-09-28 Sun 14:39 ∧top | under∨

こころやさしい・キモノトリエット~界隈の美味しいもの1

さて、界隈の美味しい物をすこしづつご紹介をば

大阪は地域ごとに名店がある「お好み焼き」
住吉界隈も例にもれません、個人的に好きなお店2店

白樺

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ぶ厚い鉄板で、山芋入りの生地を低温でじっくりと焼いて
表面はカリッと中はファッファ、ホットプレートでは到底真似出来ません
甘めのソースも美味しいし、バランスがとってもイイ
キャベツの甘みが出てと豚の脂のうま味、魚介のだしが混然一体となった贅沢なお好み焼きです
これからは牡蠣も出ますね、これがまたぷっくり牡蠣のエキスがたっぷりで好きです

子供の頃から変わらぬ味です、お好み焼きの味わいは地域それぞれ百人百様ですが
私のお好み焼きの基準点はココです

焼きそばもじっくり焼きはりますから、もっちり
そばめしはパラッパラ
豚ぺい焼きをスパイシーにしたような「ピリリ焼き」もビールにあいます
〆は「くるみ餅」を
胡桃のお餅じゃないんです、泉州の郷土菓子で、お抹茶で風味をつけたなめらかな大豆餡でもって、白玉団子にくるむから「くるみもち」かき氷をかけてさっぱりと、これが熱い物をハフハフ食べたあとにぴったり
一枚に店主のこだわりがぎっしと詰まっている、老舗のお好み焼き屋さんです

余談
くるみもちと云えば、こちらが有名です
かん袋
住吉からチンチン電車で一本です。室町時代の創業やそうです
ちなみに、世界一古い現存企業は天王寺の「金剛組」で飛鳥時代。住吉っさんは弥生時代.....
こころやの130年なんてクシャミみたいなもんですね


さて

きよみ

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こじんまりした店内
ここのお母さんの笑顔が大好きです
お店がテレビに紹介されていたので興味深々で伺ったらば
「こころやさんやね、わざわざ来てくれてありがとう」と云われて驚きました
きよみのお母さん、ウチの隣の親子地蔵さんを毎日拝んでくれてはって、顔を覚えてくれたはったそうです

大瓶が500円(安い!)中瓶が450円、そら大瓶ですわな

私流の食べ方です
まず、ホルモン炒め(450円)でビールを
そのあと油カスの焼きそば(550円)
〆は油カスのお好み焼き(550円)かホルモンのお好み焼き(350円)を
ここの油カスやホルモンが大好きです、何て美味しいのでしょう

昭和のまんまです、風情も価格も

焼きめしもあります(ソース味、醤油味)
大胆でボリューミーなモダン焼きも、みなさん良く食べてはります
あくまでも地元密着なお店ではありますが、有名人のサインが結構あります

2軒、雰囲気が対照的です、甲乙つけがたい美味しさ
こんなお店が地元にある幸せ

ちょこっと足を伸ばせば

僕は行った事はありませんが玉出の「象屋」さんが有名ですね

あと国道26号線を北上すれば「会津屋」
たまに観光バスも止まると云う、はい、たこやきの元祖のお店であります

続きはまた次回



「こころやさしい・キモノトリエット」

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粉浜のこころやで三人展を開きます
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2014-09-27 Sat 12:23 ∧top | under∨

こころやさしい・キモノトリエット~捨松さんの帯

界隈のおいしいもののお話をし出したら止まらなくなりそうなので
ちょっと口直しをさらりと

月の初めに、色んなメーカーさんや工場、問屋さん巡りをします
ときめいて、嬉しくなって、どうしても連れて帰りたくなった子達をセレクトしております

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DMにも掲載しております、この子たち
桝屋儀兵衛さんの縞大島「ほのか縞」の葡萄酒色と、帯屋捨松さんの八寸の帯です

桝屋儀兵衛さんの縞大島「ほのか縞」は20色あり
それぞれ美しかったんですがじーっくりと厳選し3色もろうて参りました
(そのお話はまた後日)

帯屋捨松さんの八寸の帯はあまりに可愛らしくて
それにやっぱりしっかりと良い物を作りはる帯屋さんだけに質も良く
そのくせお値打ち価格でしたので
すっかり惚れてしまいまして、三兄弟で連れて帰って参りました
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締めやすそうな地合、色の良さに柄の面白さ

お仕立て上がりで78000円(税別)です

今年は秋が来るのが早かったですね
お彼岸も過ぎ、夏は遠い昔のようであります
お手持ちの紬に合せてあげて下さい
素敵なコーディネートになること請け合いでございます

「こころやさしい・キモノトリエット」

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CHAI-SHOP ◆ トリエ ◆ こころや

粉浜のこころやで三人展を開きます
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2014-09-25 Thu 21:30 ∧top | under∨

こころやさしい・キモノトリエット~住吉っさんのこと

さて、地元のお宮さん大阪の一の宮、住吉大社、大阪弁ではすみよっさん
今は遥か向こうに南港がありますが、昔は鳥居前のチンチン電車の街道筋の辺りまで迫り
天然の入江の良港で「住吉津」という国際港
太鼓橋の池も、その入江の名残やとか
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遣隋使や遣唐使、小野妹子や最澄と錚々たる人々がここから旅立って行ったと思うとロマンチックですね
上海万博の時に遣唐使船が復元され、住吉の神主さんらも昔をしのび中国へ行かれました、旗を調製させて頂いたんですけれども、まさに時空を超えた悠久の歴史であります
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我がコハマも、名の通り浜で
粉のような砂浜やった事から粉浜、大社の木材を置く浜やから木浜との説がありますが
商店街の改装で地面を掘った折「真っ白な砂が出てきたんや」と長老から聞けば、そこはやはり白砂青松の浜があったと思いたい、実際私も貝の化石を発掘したことがあります

江戸時代には新田開発の影響で浜は遠くになりましたが、それでも歩いて潮干狩りが行けるほどやったそうで
その名残の灯台「高灯篭」が国道26号線沿いにあります
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高灯篭の道路を挟んで向かい大阪で最古の住吉公園は元は住吉大社の境内でした
中央を通るこの道はそして「潮掛道」と申します
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住吉の本宮は四つ
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その配列はオリオン座の三ツ星の神格化との説もあり
逆に三つ星を「住吉さん」と呼ぶ地方もあるとか
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説の真偽は別として、海の神様として壮大でロマンチックですね
くだんの遣唐使船もこのお宮の並び方で大陸に向かったそうです

ちなみにお宮の建築様式は「住吉造」と申しまして
古い時代の形式を今に伝え
本殿四棟は大阪市内唯一の国宝建造物であります

とまぁ、ここまではマニュアル通りの住吉案内
お話は変わりまして

御垣内では神主さん達が、地元や大阪の事を一生懸命考えてお仕えをしてはります
同年代の方もいてはるので呑む事もあり遊ぶこともある中で
地元の事と仕事のはなしでお互い延々と...もしばしば
御用を勤めるただの一業者ですけれども
僭越なようですが、そんな熱い同世代の仲間がいる幸せにひたれるのです

そんな神主さんたち、初詣や夏祭りの大活躍はもちろん
無私でたゆまぬお仕えと、大阪らしい大らかで豊かなサービス精神で
年々人気になっておりますのが

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 「初辰まいり」 であります
4年前のブログで初辰詣りの事をちょこっと、よろしければご覧ください

以下は住吉っさんのホームページから引用させて頂きました

商売発達のために遠方から訪れる人も多く、早朝から大勢の参拝客でたいへんにぎわいます。種貸社、楠珺社、浅沢社、大歳社の四社をそれぞれにお参りするのが慣わしとなっています。
初辰とは、毎月最初の辰の日のことです。
この日に参拝すれば、より一層力を与えて守り助けてもらえると信仰されています。
そして4年を一区切りとして、48回参拝すれば、満願成就となります。
これは、四十八辰、つまり始終発達するという意味からきたもので、4年間月参りを続けられるというのは、それだけ無事発達していることでもあります。



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勝手に「トトロの木」と呼んでいる(いえきっといます)楠珺社の樹齢千年以上の巨木

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初辰猫で有名な楠珺社

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新しく立て替えて綺麗な綺麗な種貸社(真ん中左にこころや提灯があります)

四つの大きなお宮をとりかこむように、この四柱のお社をはじめ
いろんな神様が鎮座してはるのが住吉さんの特徴です
初辰さんだけではなく、そんな周囲をゆるゆると巡るのも、また一興かと存じます

ちなみにイベント期間中10月12日(日曜日)は初辰まいりの日です
当日、境内は植木市や、地元の名物販売会、大阪野菜の販売コーナーなどもあり賑やかで楽しいですよ

ちなみに私の好きな場所はこちら大海神社
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境内の古風で素朴な雰囲気が神々しいんです
またここの重要文化財の門から西の海の方を眺めるのが好きなんです
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右手側が自然のままの崖になっているんですが
上町台地の古代のままの姿なんですね

大阪市内では珍しい、というかココだけかもしれません
参拝客も少ないこの場所に立って、想像をかきたてれば
潮騒まで聞こえてきそうで古代人になって唐まで行けそうな気持ちになります
境内には「玉の井」という古い井戸があり
古事記の海幸山幸神話に登場する潮満珠が沈んでいると云う古い古い伝承もあるんです

難波から南海電車で10分足らず
天王寺からはチンチン電車でのんびり15分
都会の真ん中に、ぽっかりとそんなお伽の世界が残っているエアポケットな界隈であります

さて、次はおいしいもんのご紹介でも

「こころやさしい・キモノトリエット」

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CHAI-SHOP ◆ トリエ ◆ こころや

粉浜のこころやで三人展を開きます
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2014-09-24 Wed 14:55 ∧top | under∨

こころやさしい・キモノトリエット~CHAI-SHOPさんのこと

こんにちは、今日はチャイショップさんのことを

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ココロヤは下町の昔ながらの呉服屋として
みなさんのキモノ生活にふうわりと寄り添いながら
キモノの世界の幅広さを知って頂くこと
そんなコンセプトでやってきました

そんな中、ご紹介頂いて出会ったのがCHAI-SHOPさん

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作品達が、とってもナチュラルな空気感なんです
今まで見たキモノたちの中でも指折りの透明感のある、あたたかなナチュラルさ

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やはり一緒にやらせて頂くに関してはお互いの想いが通じないといけません
方向性の違いをを曖昧にして強引に開催することは作品の空気を壊す事になります
呉服屋ってだけでイメージを悪く思われる方もいらっしゃるし
チャイさんの世界観をうまくお伝えできないかもしれない
そういう意味でもウチでやってくださるについて、何度かお話をさせて頂きましたし
呑みにも行ってコミュニケーション

そこで見えて来たのは、チャイさんの作品に対する愛情の深さ
一点一点に語りかけるようなものづくり
しっかりと作品と向き合う姿勢の真摯さに
自分に置き換えてみれば、恥ずかしいような気持ちにもなりました
けど、僕も想いをお伝えして、粉浜でやってくれはる事になりました

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今回ブログで、界隈のご紹介も含めてお知らせしようと思い立ったのは

たとえば住吉さんのお散歩で秋の爽やかな空気を吸ってもろたり
界隈の名店でお買い物やランチをして頂いたらば、プチ遠足で気ぃも変わりますよね
そうして心ゆったりと、チャイさんの作品をご覧になったらば
いつもと違った感じ方の発見があったり
新しい着こなしのひらめきがあるかもわかりませんでしょう
そうなれば楽しみは倍増するやないですか
そういう気持ちなんです

ただの展示販売会なんてつまらないので
想いを伝えるイベントでありたいと思っています

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チャイさんの作品にはストーリがあるんです

そして北欧のデザインのような
・飽きのこないシンプルさ
・機能的で長く愛用できるような実用性
・なにげない時間が楽しくなる
そういうバランスの良い質の良さもあります

可愛い作品達をどうぞお楽しみください

CHAI-SHOP

CHAI-SHOPのブログ

あ、そう10月12日は住吉さんの初辰さん
境内の御田には稲穂がたわわに実っていますよ

そのお話は、また明日

「こころやさしい・キモノトリエット」

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CHAI-SHOP ◆ トリエ ◆ こころや

粉浜のこころやで三人展を開きます
みなさんの着物生活をふわりとあたたかく
どうぞお楽しみに
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2014-09-23 Tue 17:47 ∧top | under∨

こころやさしい・キモノトリエット

「こころやさしい・キモノトリエット」

CHAI-SHOP ◆ トリエ ◆ こころや

粉浜のこころやで三人展を開きます
みなさんの着物生活をふわりとあたたかく
2014.10.10(金)~14(火)

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皆様どうぞ宜しくお願い申し上げます

会が始まるまでの間、キモノや帯たちのご紹介はもちろん
ご遠方からわざわざお越しいただくのに
折角ならば街の空気もあわせて、じっくりゆっくりまったりとお楽しみ頂きたく
当ブログにて住吉界隈のことなどもお知らせしましたらば
より一層豊かに、秋のうららかをお過ごし頂けるんやないかと、そんな風に思いますれば
お目だるいとは思いますが、どうぞお付き合いくださいませ
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2014-09-21 Sun 00:53 ∧top | under∨

台北の皆さま、ありがとうございました

台北に行って参りました

スタジオクゥさんのご厚意で
小倉充子さん
芝崎ルミさん
の仲間に入れて頂きまして
台湾の皆さまにキモノのお話の仲間に入れてもらいました

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キレイなものに国境はなくて、ほんで想いは伝わるものですね
日本をほんの少し離れ、お隣のお国でお話が出来たと云うことは
冷静に着物を見る事が出来ましたし、伝えると云うことで頭の整理も出来ましたし
誠に実りの多い事でございました
この経験を生かし、ますます皆さんに着物を楽しんで頂けるよう
精進せねばと誓いました

難しいお話はさておき

9/12
夕刻:喜瑞飯店
晩御飯は忠孝敦化駅そばの蜀辣の海鮮火鍋を、特製タレに付けて頂くんですが、これがまた何とも
食後、街歩きから饒河街夜市へ、胡椒餅をひとくち。ごめんなさい臭豆腐は慣れるまでに修練がいりそうです

9/13
朝から雙連朝市で野菜や果物をを物色、南国の物成りの豊かな事
迪花街の問屋街で友達に教えてもろた李日勝でカラスミや干し貝柱など、塩干物の買い物
朝ご飯は清粥小菜
お昼御飯はおなじみ鼎泰豊
永康街を散歩し金石堂書局でトークショウ、九時終了後欣葉で晩御飯

9/14
朝昼兼用で山西刀削麺の蕃茄麺と小菜、お昼より福州街のカフェでトークショウ、夜ごはんは通訳さん出版社の皆さんとワイワイガヤガヤ楽しく真北平で酸っぱい白菜の鍋や北京ダックを白酒と云う高粱の焼酎で
夜市巡りや、西門街、スーパーを散策、スーパーは夜半でしたが人がいっぱい、地の人の生活が見えてとても楽しいものですね

9/15
迪花街のお粥が気に入りもう一度、お昼は高記おやつに百果園でマンゴーかき氷と、なんでしたかいなぁ仏さんの頭みたいな果物、そして愛文マンゴーの干したのをおみやげに
意翔村茶業で数種類のお茶を買う、故宮博物院をゆっくりじっくり鑑賞し晩御飯は明福台菜海産で仏跳牆

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9/16
早起きして阜杭豆漿で朝ご飯
7時にいったのにすでにすごい行列でした
そして荷物をまとめて帰朝

なんだか夢のような4泊5日でありました
台北の皆さま、ありがとうございました!またお会いしましょう
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2014-09-21 Sun 00:45 ∧top | under∨

注染工場に行って参りました

彫り終わった型紙を型枠に固定し
整理が済んだ晒布を棒に巻きつけ
糊を90センチ毎に折り返しながら1疋23メートル(てぬぐい25枚分)を
2疋3疋とムラのないよう、ズレのないように糊置きをしてゆきます
常に同じ力とバランスで糊を引くこと
細かい柄を出すために、堅めに練った糊を使うので見た目は簡単そうでも存外重く
熟練の技と根気と集中力のいる作業であります
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糊伏せの次は染めです
工場によって秘伝の調合や染料の使い方があります
職人さんの勘と経験、センスが問われる場面です
じょうろのような缶で染料を注ぎ、下からバキュームで染料を吸うてゆきます
染料を注いで染めるところから「そそぎ染め」
一度染めたものを、裏返してもう一度染めます
生地の両面が染まり、深みのある発色と柔らかな風合いになります
明治時代に大阪の職人さんが発明し、東京で発展
日本独自の染め方なんですよ
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余分な染料を落とします
工場によって、井戸水、川の水など色々です
こちらの工場は、上流の伏流水を使っておられます、清冽なお水です
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洗って脱水が終われば、干します
水を含んだ布は重いものです
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布が地面につかない高さ、1疋23メートルを折り返しますから、約12メートルの高さから干します
直径15㎝弱の丸太をスノコにした天井まで、重い生地を担ぎ梯子でのぼり
上から布を干します
見てるだけでひやりとする様な高さですが、ヒョイヒョイと干して行きはります
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乾いた布は、てぬぐいにする場合は、のして裁断
ゆかたにする場合は1疋を半分ずつ1反(12m)にして整理します

職人さんに支えられて我々は美しいモノを提案できます
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2014-09-09 Tue 15:28 ∧top | under∨
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