親子酒や |
昨日は地元で寄席。
染吉さん「金明竹」 晃瓶さん「代書屋」 トリはおなじみ 小つる師匠の「親子酒」 あぁ楽しかった! 幸せなひととき。 |
スカイプ |
ほんの数時間前にブログを更新したばかりですが。。。
さっきバンコクの友人と「スカイプ」を初使用で初会話。 何て便利なんでしょう。 しかもリアル。 えらいもんですなぁ。 友人が、バンコク在住を生かしたシルバーアクセサリーや雑貨のネットショップを準備中でその話などを。 あ、可愛くてセンスのあるのん請け合いです! しかしスカイプって。。。う~ん、遅れてるのは承知の上ですが、国際電話の料金を気にしもってかけていたのが夢のよう。 そう言えば妹が、海外の友人とウェブカメラでもって、いわゆるテレビ電話みたいな事をパソコンでしてたなぁと、今さらながら。 すごいなぁすごいなぁ。 楽しいなぁ。 |
問屋さん |
今日は色々ありすぎて書き切れませぬ。
本日はお出かけに、初めて着物にベレー帽を合わせました。 墨色の紬の羽織に焦茶の亀甲の塩沢を着、小物も焦茶、グレーのベレー帽。 TPOに合わせて地味に地味に押さえたんですが、物足りなくてベレー帽と上田先生のシルバーアクセサリーを付けました。 でもどうみても大正時代の丁稚さんの薮入り、もしくは花登先生のドラマに出てきそうなイケズ番頭のよう。 何だか照れくさかった。 あ、お客様から数十年前の「久留米絣」のアンサンブルを頂きました。 今はほとんどない貴重品です。 嬉しいなぁ! 羽織に粋な粋な紐が「じか付け」で付いていました。 これは早速今日の衣裳に付けました。 着物は単衣なので皐月の頃、カッターシャツの上に合わせて見ようと思います。 イメージは明治大正の書生さん風、これとて一歩間違えれば寛美先生の「アホ丁稚」にもなりそうやし、単純にバカボンってのもあるかなぁと。 ベレー帽しかりカッターしかり、こういうお洒落は紙一重だと思いますねん、どないですやろ。 小物の使い方の良し悪しやら、着ている人のオーラで、お洒落になったり野暮になったり。 どうも僕はまだ着姿に自信がありません、まだまだ工夫の余地はありますよ、はよ軽くサラリと着こなしたい。 午前中は昔むかしから取引のある問屋さんの担当だった方がお見えになって、しばし談笑。 そこの問屋さんの昔むかしの、とうはん(お嬢さん)が文豪谷崎潤一郎の「細雪」のモデルだったと聞きました。 色んな文献を紐解いて見ると確かに。 華やかな京の呉服問屋の華やかなりし時代のお話でした。 あ、ちなみにこれまた古い話ですが心斎橋に「くるめや」と云う久留米絣専門店がありましてね。 そこの名物は初代の鴈治郎さんの生人形。 それに久留米を着せてショーウインドゥに飾れば、飛ぶように売れたそうです。 なんて大らかなんでしょう。 話はあっちゃこっちゃですが。 |
舞妓黒焼 |
先週の松竹新喜劇の続きです。
「南地大和屋へらへら踊り」 まず幕開きは高津宮の場面でした。 舞台上手には黒焼屋さん。 「高津宮の黒焼」と云えば、大阪の名物の一つだったそうですね。 イモリをはじめ、モグラやシマヘビ、クモにクマノテ、スッポンにイノシシの肝。。。 すごいですねぇ何に効くねやろ。 聞いた話によると「イモリの黒焼」は、ただのイモリやとアカンらしい、交尾しているイモリのつがいやないといけないそう。つがいを引き離して、別々の素焼の壺に入れて蒸し焼きにせんと効き目がないそうな。。。 ほんまかいな、惚れ薬やそうやけども。 ま、何やら効きそな感じはしますけどねぇ。 でクライマックスが、宗右衛門町の大和屋さんの大広間の場。 たくさんの芸妓さんの中に舞妓ちゃんが一人。 その舞妓ちゃんの衣装がリアルで感動。 大阪の舞妓ちゃんは京の舞妓ちゃんと髪型も帯の結び方も違うと言うのは聞いて知っていましたが、役とは云え、まさか生でその大阪の舞妓ちゃんの姿を拝見できるとは! 新地の芸妓さん(うちにてぬぐいを求めに来て下さったことがあります)「さく与」さんのブログから写真をお借りしましたが、京の舞妓ちゃんの「だらり」と違い「やぎっちゃ(矢吉弥)」という結び方。 ![]() 髪型も丸々として帯結びも大阪らしい風情で、可愛らしいですねぇ。 黒焼屋さんしかり舞妓さんしかり、こんな大阪の素敵な文化は是非残っていて欲しいなぁ。。。 お芝居を見ながらつくづく。 もちろん松竹新喜劇も! 新派や歌舞伎辺りでも、新喜劇の脚本をお芝居にかけてくれへんかなぁ。 そしたらもっともっと触れる機会が増えるのに。 毎回毎回「勧進帳」や「舞踊」ばかりじゃ何ぼ役者ハンが変わったかて飽いてきますしねぇ。 「幸助餅」は数年前に初春大歌舞伎でかかりましたけども、「へらへら踊り」も素敵やし、きっと面白いはずです。 |
別注帯留 |
昨日、放出(ハナテンですホウシュツではありません)へ行ったのは、友達の呉服屋に御用があったので。
「別注の帯留ってできひんかなぁ」って聞かれたので お世話になっているデザイナーのウエダテルオ先生を紹介させてもろたんです。 で、昨日打ち合わせ。僕も付いて行きました。 まだ製作途中なんですが、こんな感じです。 ![]() シルバーベースに水晶をあしらっています。 渡辺雪三郎さん作の訪問着と袋帯のイメージと柄に合わせてデザインしてもろたんです。 お値段は工場直販なので、思っていたよりも安かったと思います。 お客様に持って行かはったらしいんですけど、喜んではったそうですよ。 |
2が揃い |
今日の外回りは朝から心斎橋と放出行って、最後は堺の染工場。
ぬくいさかい気持ちが良かった。 染工場のある駅のそば、前から気にはなってたお店なんですけども。。。ま、今日は帰ってホームページの更新するだけやし、まだ明るいのが珠に傷やけどもう日暮れ前やし、一杯だけならコーヒー代わり、ふふ、入ってしまいました。 ![]() 当たりでしたよ。 お昼ご飯を食べ損ねたのでカマスゴの酢ぅ、若ゴンボの炊いたん、カシワの皮の焼いたん、ナンキンの炊いたん、粕汁、カブラの酢ぅ。 酒は鶴正宗と言う銘柄でした。 安くておいし楽しかった。 今日は電車の接続が上手いこと行ったし、二二年二月二二日の切符ももろたし幸せ。 ![]() まぁたまにはバチは当たりませんやろ。 |
鶴二師匠 |
米朝師匠のマクラに「JOBKはジャパン大阪、馬場町の角の略」っていうのがありましたね。
そのJOBK、いわゆるNHK。総合テレビで今晩0時5分から「上方演芸ホール」が放送されます。 ご出演は日頃から並々ならぬお世話なっている『笑福亭鶴二』師匠。 演目は「寝床」です。 別染にてお誂え頂いた、特選の変わり生地の御衣裳一式をお召しになって舞台に立たれるそうです。 まことにもって呉服屋冥利に尽きまする。 嗚呼!「寝床」も楽しみならば「衣裳」も楽しみ!!! 皆さんもどうぞこぞってご覧下さいませ。 ![]() ちなみに鶴二師匠。 3月8日(月)~3月12日(金)まで天満は天神さんの繁昌亭の昼席にご出演なさいます。 生の舞台は格別です。 こちらもどうぞ宜しくお願い申し上げます。 「天満天神繁昌亭 昼席」13時開演、終演4時頃。 桂ちょうば(8日休演) 桂ひろば(8日) 林家卯三郎 笑福亭鶴二 いわみせいじ 笑福亭仁扇 桂あやめ ~仲入~ 桂米八 桂吉弥(10・11休演) 笑福亭学光(10・11) 桂三金(8日休演) 笑福亭由瓶(8日) 桂雀松 |
へらへら |
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大阪の華 |
昨日の定休日は手拭いも一段落し、午前は少し仕事があったものの午後からは休ませて頂きました。
昼食は讃岐うどん。 喉越しが良くて腰が強いですねぇ、勢い良くツルツル行き過ぎて、刻み葱が喉につまりました。つねは大阪の、やらこい、出汁を吸うたおうどんばかりなので、とても美味しいですけどもなかなか食べ慣れません。 4時から道頓堀の松竹座へ。 間(ま)の神様、寛美先生がお亡くなりになって二十年(早いもんですねぇ!)の記念興行。 寛美さん、大好きでした。もっともっと見たかった。談志師匠が弔辞で「通天閣が無くなったようだ」とおっしゃったそうな。 まさにその通りやと。 その豪遊ぶりはキタの雄二(南都雄二)かミナミのまこと(藤田まこと)東西南北藤山寛美と言われたとか。 凄いですねぇ。 あ、藤田まことさんもお亡くなりになられましたね。。。 「南地大和屋へらへら踊り」 「お祭り提灯」 直美さん、小島慶四郎さん、曽我廼家文童さん、小島秀哉さん、渋谷天外さん。の大一座。 「へらへら踊り」は大和屋さんの芸妓さんの本格なお三味線で往時の宗右衛門町の華やかさを堪能。ミナミの奇跡を見るようでした。踊りは派手やかで美しく、壮士芝居の残り香と文明開化の匂いがする、何ともいぃ振りです。 「お祭り提灯」は「ア!(一同びっくり)チョン(柝の音)」で終わる、伝統的な上方喜劇。 古風な古風なストーリーを楽しみました。 泣いて笑って。。。 大阪の匂いの濃いものを見れて幸せ、素敵な時間でした。 芝居の後は千日前で一杯。余韻に浸りながらチビチビ。 これが何とも。 |
京がえり |
コレクトポイントさんのてぬぐい、結局手伝ってもらわずに一人で畳んでいます。手伝ってもらった方が早いのに、自分でやらな気がすまへんところがあって。。。
出世しませんわ、大所高所から指示して動いてもらうのも店主の甲斐性やと思うんですけど、人間が小さいんでしょうねぇ。 畳むのは、どうも一日五百枚強がえぇとこです、いま京都からの帰りの車中なんですが、帰ったら残り六百枚を畳んでしまおうと思っています。 キタとミナミを通って粉浜に帰るわけですが、こんなえぇ時間、飲み屋の暖簾をくぐらずに帰るなんて、後ろ髪を引かれる思いです、でも酒は無事納めるまで控えようと思います。 午後から京都へ上がりました。 大変お世話になっている高名な染織作家さんのもとに、別誂えの衣裳の打ち合わせのためです。 キモノは、デザインが大切です。より美しく表現するためには、生地の性質、裁断して仕立てた時の柄の出方、色の見え方、様々な要素に心を砕かないといけない。 そうおっしゃって、色々な考え方を微に入り細をうがち全て教えて下さいます。 目から鱗、感動することがたくさんあって、一生の宝物です。 本当にありがたい事です。 帰りはアトリエのある堀川今出川から烏丸御池まで車で送って下さいました。 しばらく手拭畳みで引き込もっていたので、雨が上がり、すっかり日が伸びてまだ薄暮だったのを幸い四条河原町まで歩きました。 町家を観察し、「細辻伊兵衛」さんで風呂敷や手拭いを見、呉服屋の最高峰「ゑり善」さんを覗きました。刺激的です。 僕も負けずにえぇ店にしやなと思うんです。 |