烏丸二条 |
のお香屋さん、松栄堂のお香も扱っています。
おうち使いのほか、住吉界隈はミナミでお店をやってはる方が結構いらっしゃるので、そういう方がお店で焚かはるためにお求めになられたりもします。 「銘香芳輪」シリーズの「堀川」 ![]() このお香との出会いは、父と最後の家族旅行で、奮発して有馬の瑞苑に行った時。 ロビーで焚いてはって、あまりに良い香りなので尋ねたのがはじまりです。 早速松栄堂さんに問い合わせて、ついでに商いの取引も始めました。 もちろん店でも焚いています。 鰻屋さんではないですが、匂いにつられて入って下さるお客様もいらして、嬉しい限りです。 今日も焚いています。 気分が落ち着きます。 ちなみに今日のBGMはナッキンコールです。 何となくそんな気分やったので。 |
手拭仕上 |
コレクトポイントさんの手拭です。
これで1200枚です。 この四倍分これから続々と届きます。 ![]() 注染は手仕事なので、1日で1人の職人さんが染められる量はごく限られています。 工場では、染まっては送り。染まっては送り。 ウチでは、届いては畳み。届いては畳み。 しばらくは、この作業の繰り返しの日々です。 実は畳みと熨斗掛け作業は外注に出すと原価で21円かかります、5000枚だと105000円。 (ちなみに百枚の手拭の畳みと熨斗掛けで、二時間強かかります)、そりゃぁウチで畳むでしょう。 百枚畳めば210円、酒五勺ぶん~ 二百枚畳めば、酒一合~ まぁそんな不謹慎な事は思いません、思いませんとも。。。 神経使うんですよ、集中しないと仕上がりのチェックがおろそかになってしまうんです。 つまるところ、最後は自分の手で仕上げたい、汚れやムラを一枚一枚チェックしながら、心を込めて仕上げないと意味がないじゃないですか。 遠足はウチに帰るまでが遠足です、例えがズレてますか? |
一人十役 |
ココロヤは、60年前に曾祖父が個人商店から株式会社にしはりました。
株式会社である以上、家族経営でも登記上、役員とかが必要みたいで、一応僕が代表取締役、母が取締役です。 まるでママゴトみたいで、アホらしいんですけど。 代表取締役兼経理兼企画兼営業兼製作兼用度兼配送兼倉庫係。 僕に肩書を付けたら、こんな感じですかね。 平たく云えばドサ回り一人十役早変わりです。 色んな事が出来るのは楽しいですが、でもどうも「経理」が苦手。 税理士さんにも見てもらわんなりませんし、帳面付けたり書類をまとめたりせんなりません。 けどもぅ数字を見ただけで頭が痛くなりますねん。ハクション大魔王と同じですわ。 今それをやってるんですけど、例えばサイトの更新やらデザイン作業なら寝食も忘れる勢いで作業が出来ても、こればっかりは全然集中できしませんねん。 はかどらないこと甚だしい。 えぇ加減終わらさんとキリがないんはわかってるんですが、なかなか。 で、逃避してブログ書いてます。 あ、一人十役といえば、猿之助丈、猿之助丈と言えば僕に歌舞伎の楽しさを教えて下さった恩人です。 中学生の時、頂いた一等席のチケットで、新歌舞伎座に行き見たのが「獨道中五拾八次」 いたく感動して、それ以来歌舞伎にハマリました。 宙乗り、早変わり、男にも女にもなり、そりゃぁ目まぐるしくて、カルチャーショックでしたね。 もぅあっと言う間の四時間でしたっけ、今の福助さんの児太郎さんが初々しく、先の門之助さんは臈長けて、そして宗十郎さんの横顔が素敵でした、あの鼻がたまりませなんだ。 ケレンに飽きて、好きになったのが、實川延若さん、上村吉弥さん、嵐徳三郎さん、片岡我童さん、そして十三代目の神松島。 我童さん、良かったなぁ。。。濃厚で。 と現実逃避して夢想の世界に入って行ったりします。 明日は久しぶりのお休みで、休みが明ければコレクトポイントさんのてぬぐいの検品と畳み作業と包装と発送作業、ン千枚が待っています。 明日ゆっくり休むためにも、頑張ります!って自分に言い聞かせます。 |
お仕立て |
の採寸は難しい。
絵羽の着物になると、そこに柄合わせというオプションが付き、パズルのようです。 身長に体重、スリーサイズをパッと見て目見当を付け、体型を見極め、寸法を出さはる熟練の人もおられます。 修行して訓練して、はよそんなんになりたいです。 着物の世界は奥が深い、知れば知るほど奥が深い。 楽しいけれど、怖くなる事もあります。 話変わって、先ほど笑福亭小つるさんがお越し下さって、色んなお話をお聞かせ下さいました。 小つる師匠の落語会のお知らせです。 ![]() 小つるのZAらくご 平成22年2月26日(金) 18:30開演。 ウチのてぬぐいコーナーがある、道頓堀中座くいだおれビルの4階ZAZAポケッツにて。 小つる師匠に、たまさん、染吉さんのご出演です。 南海、近鉄、地下鉄各線「なんば駅」より徒歩5分 お問い合せ:06-6212-3005(ZAZAオフィス) 入場料:前売2000円、当日2300円 皆さんふるってお越し下さいませ!! |
住吉観光 |
商店街で「粉浜商店街観光ツアー」って企画を進行中です。
具体的には、天王寺からチンチン電車に乗って住吉っさんへ、神主っさんに境内をご案内してもらったあとに、試食付きのお店巡り。てな感じです。 呉服屋みたいなもん入ったら取って喰われる!ってイメージも強いので、僕も参加して、『そやおまへん』ちゅう事を熱く語れればなぁと。 まぁ持ち時間が決まってるわけで、着物への思いを語り出したら止まらへんので、はしょってはしょって、どない表現しよかと、考えるとこではあります。 それはさておき。 経費削減の昨今、その企画のポスターは僕がデザインすることになりました。 で、写真撮影に住吉っさんとチンチン電車とお店を数件回りましたよ。 住吉っさんはどこを切り取っても絵になります。 ![]() ※住吉の角鳥居です、四角の鳥居って珍しいそうですよ。 ![]() ※反橋です、橋桁は淀君と秀頼公の御寄進だとか、御遷宮で架替をしてピカピカです。 ![]() ※住吉三神と神功皇后がおられる御本殿です、清々しい。 チンチン電車の住吉のダイヤモンドクロスは、たいてい撮り鉄のお兄ちゃんがいる人気スポットです。 ![]() ※緑色の電車は昭和3年製で現役では日本最古の車両です。 商店街の店店は普段親しくお付き合いしていても、店内にズカズカ入って行くって事があまりなくて、色んな発見があって新鮮でした。 レンズを通して見てみると、いつもよりも客観的に見えて、感じる空気感がいつもより強かったんです。 最初は正直めんどくさかったんですけどね、楽しくなりました。 ![]() ※商店街の住吉大社側の入口です 毎日店番をしていると、電球や壁が劣化して、すこぅしづつ暗くなって行くのがわからないように、主観的にしか見れていないものがたくさんあるんやわ、って思いました、レンズのおかげです。 日々初日ですね。 芸人さんみたいですが。 ま、それはさておき。 肉屋さん、オカキ屋さん、鮨屋さん、豆腐屋さん、服屋さん、和菓子屋さん、花屋さん、お菓子屋さん、うどん屋さん、ジュエリー屋さん、ウチ。を回ったんですがね。 当たり前の事なんですけど、皆さん商品はほんまにちゃんと作ってはります。 真面目ですねん。 機械任せにせず業者任せにせず。 例えば和菓子、イッコイッコほんまに気持ちを込めて作ってはって、それがビリビリ伝わって来るんですわ、びっくりしました。 夜中の3時から打ち出す添加物なしのうどん屋さんもそうやし。 みなさん鬼ですわ、それぞれのこだわりなんか書き出したらキリがありません。 有名店みたいにパッケージは格好よくないけれども、それこそ包装は新聞紙でも、中身はすごい。 頭では理解してたんですけど、百聞は一見にしかずです粉浜商店街てやるやんって改めて思いましたねぇ。 ![]() ※うしやさんです、お肉が安くて旨いんです。 ![]() ※井川豆腐店の若旦那です、神の舌の持ち主です。 ま、あんまり誉めて、いざツアーに来てくれはったお客さんの期待を膨らませ過ぎてガッカリさせんのもあれやし、あの店のあのオッチャンに「あんまりハードル上げんといてくれ」云われてるし、やめときます。 えぇ、最低の商店街ですとも。 こない言うときます。 |
西天満の |
昨日は西天満の名店「チルコロ」に行きました。
恒例の「桂小春團治」師の落語会があるので出掛けました。 「阿弥陀池」 「アーバン紙芝居」 そして師匠を囲んで食事とお酒の会です。 残念ながら携帯もカメラも持って出ず。。。 なので画像はありません。意識が低すぎますねぇ。 でも携帯置いて出ると気が楽です、落語会でも食事会でも、どっちにしたって携帯使えないですしね。 小春團治さんは十日ほど後渡米されカーネギーホールや国連で落語をなさるそうです、すごいですねぇ。 酒は「七本鎗」「真澄」あと色々飲みました、名前は忘れました。 でも美味しかったです。 |
黄綬褒章 |
昨日は呉服組合の理事長の黄綬褒章受賞パーティーがリーガロイヤルホテルでありました。
前日の夜から風邪っぽくてダルくて、でもお世話になっている理事長のお祝い事やし、這うようにして出掛けました。 ディナーはとても美味しそうでした、でも残念ながら食が進まない、前菜やスープや野菜は頂きましたが、主菜のお肉やお魚は受け付けませんでした、食べたかったなぁ。 豪華絢爛やったのに。 もちろん、お酒も飲まず、ウーロン茶ばかり。 酒なくて 何のおのれが 花見かな ですわ、残念無念。 宮川町の舞妓ちゃんが出張してはりました。 下世話な話、いわゆる舞妓の格好のまんまの出張はかなり割高やと聞きます。 えらい奮発したはるなぁとびっくり。 でもお蔭で楽しませて頂きました。 お酌をしてもらったり舞を見たり、色々お話もしました。 この時ばかりは、元気になりました。 ![]() 我ながら現金なものやと、呆れるばかりです。 舞妓ちゃんは可愛いから大好き。 「お兄さん飲んどいやすか~一杯どうどすかぁ」なんて言われた日にはもぅぅぅ。。。 着姿、仕草、舞姿。 どれをとっても躾が行き届いて、舞妓さんは若い若いのによう出来てはります。 古くさい事を云うようですけれど「礼儀」って大事やなぁとつくづく思います。 舞妓ちゃんの着物、いつ見ても美しい、しかし特殊ですねぇ。 仕立ても色々違いますが、着付け方も違いますね、肩と袖の縫い目が上腕二頭筋のところまで下がっています、肩上げは肩の位置ですが、襦袢の衿をほとんど見せて着物はググッと繰っている分、衿の線から一寸足らずのところで揚げているのが、僕らと違うところです。 これはこれで美しいですねぇ。 それはさておき、昨日飲んだ三千円のユンケルと葛根湯と舞妓ちゃんのおかげで、今日は嘘のように元気であります。 これから、サムゲタンとレバ刺とニンニクで風邪のウイルスにトドメを刺そうと思っています。 |
火事です |
いま、近所の小学校が火事です。
商店街にも消防車が来ました。 ヘリコプターがたくさん飛んでいます。 10時15分くらいに給食室で調理中の油が引火した模様です。 先生や子供らは、どうやら運動場に避難しているそう、大事がなければいいけれど。。。 いま10時半すぎですが、ウチの商店街は近所付き合いが密なので、的確な情報が早く入ってきます。 おかげで冷静な判断ができて助かります。 可哀想に煙を吸ってしまった子供らもいたようですが、大惨事にならなかったのが救いです。 火事は怖い。 火の用心。 着物は煙をかぶると傷みます。 閉店後、陳列品に大きな布を掛けるのは、防犯やチリよけの他、近火の時に煙から守る為と、いざとなったら布に包んで商品を避難させる為でもあるそうです。 昔の人の知恵ですねぇ。 |
てぬぐい |
前々からブログに書いていた、てぬぐいの「大きい仕事」というのはコレです。
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如月朔日 |
もう新年も、ひとつきが経ちましたねぇ。
光陰矢のごとし。 このヒトツキ、僕は充実して過ごせたんやろか。 おついたちは住吉っさんにお朔日詣り。 如月も清げに過ごせますように。 そして恒例の京上がり。 問屋では浴衣が出揃っていました。 春の衣装の諸々と夏の浴衣を仕入れたり、高島織物の良い洒落帯に男性用の紬の上物を割安で仕入れました、これらは目玉商品としてご提供しようと思います。 同世代の問屋の連中や呉服屋のツレと情報交換。 これが何よりありがたい。頑張らなぁって気持ちになれます。 みんな真剣にこの業界の行く末を案じて、前向きにまっすぐ頑張っています、そこにはローンを組ませたり、買うまで帰さないような悪い呉服屋の姿はありません。 結局、京を出たのは7時。腹が減ったので、新梅田食道街の立呑屋「金盃」へ。 ナマコ、鯖ヘシコ、エッグ、カキ酢、団子汁で一杯。 品切れでしたが、ウドが出ていました。 そぅ言えば、粉浜の八百屋さんで若牛蒡を見かけた。 春待つ心。 寒い寒い時期ですけれど、春が来ると思えば楽しい。 ツクシの炊いたんが好きなんです、またぼちぼち摘みに行く段取りしよ。 ツクシと酒。 よろしいでっせ。 |