文楽にまいりました |
昨日は、道頓堀から北巽
そして最後は日本橋へ向かい 文楽を見せてもらいに参りました 今日の雨とはえらい違いの春霞のぬくうて気持のよいお昼間でした 桂川が素晴らしかった 住の神様が大詰ぐーっと攻め語り出しはったら 勘十郎さんもずんずんずんと動き出しはって あっ!て瞬間、長右衛門の背中から悲しみが溢れる奇跡を見ました 簑助さんのお人形遣いの華麗さ 髪飾りの鈴がチリリと鳴るたびにドキドキしました 可愛くて美しいほど、逃れられない業の深さに胸が詰まります お半長、狂言半ばのアクシデントにも動じない 演者さんの凄みと気合いがお芝居にうつされて ちょっと恐ろしいばかりの舞台でした 帰途、地元の友達とたまたま合流して 勘十里さんで美味しいウイスキー そしてやってはいけない〆のラーメン だっておいしいんやもん もうすぐ大阪ディープツアーです お衣裳の選定はできましたか 遠足は行くまでが楽しいものです 文楽、一足お先に見せて頂きました 何度みても見飽きませんし このチョイスに間違いがなかった事を確信しました どうぞみなさん、お楽しみに! ![]() |
正覚寺寄席のお知らせ |
さて吉例の、住吉の名刹、正覚寺さんで行われまする
「正覚寺寄席」のお知らせです ![]() とき: 平成二十四年、四月七日(土曜日) 午後一時半開場、午後二時開演 出演: ・林家染丸 ・笑福亭鶴二(繁昌亭大賞受賞) ・林家染弥 ・林家卯三郎(なにわ藝術祭新人奨励賞受賞) ・林家染吉 (敬称略) 木戸銭:二千円 きらめくばかりの豪華メンバー とっても良い会ですよ 春のうららの桜時分 住吉散策も兼ねて着物でお出かけはいかがでしょう 皆さん是非お出まし下さいね お問い合わせは正覚寺さんまでどうぞ |
初春芝居 |
松竹座昼の部を観に行きました
道頓堀に、中座以来の櫓が出ました、何とも嬉しいものですね 西の藤十郎さんに東の團十郎さん いわゆる役者の神様の二枚看板です 二枚目に海老蔵さん、全部の狂言にご出演の大奮闘 まぁ何やかや云うても、顔と姿はよろしいなぁ、色気もあるし えらそうな事いいますけれど これで義太夫を住大夫さんあたりにしごいてもろたりして音の修業なすったら ちょっと滅多にない役者はんにならはるんとちゃいますやろか しかし藤十郎さん綺麗 変な例えですけれどもね 地元を走るチンチン電車の、日本で現役最古のこの車両とほぼ同い年やそうです ![]() 変な例えですけれど、そない思たら若い若い しかしやっぱり秀太郎さんは義太夫の味がしゅんではりますね、うっとりします 文楽観賞直後の吃又やったので、同じ義太夫でも中身は全然違うのがようわかりました 修善寺物語には進之介さんがお出ましでした 出番が長かった、せやけど失敗しはらなんだ、やんややんや あの無垢な風情はおじいちゃん譲り、姿もええし、伊左衛門出来ませんやろか。。。。。 今回の番付です ![]() 表紙の説明書きには 初代歌川芳豊画「花暦浪花自慢 住吉初卯の日の日参」と買いてあります 引用すれば 「かつては初卯参りが盛んで、正月の初卯の日に住吉大社へ参詣し、卯の札という神符を授かって帰った。 現在でも住吉大社では毎月最初の卯の日に「卯の日祭」が行われ、卯の日は特別な日になっている。 これは鎮座が西暦211年、卯の年卯の月卯の日とされていることによる。 特に五月には卯の葉を境内の「五所御前」(住吉大神顕現の地)に捧げる卯の葉神事があり、 鎮座記念日としての祭が続けられている。 本図は初卯参りの賑やかな参詣風景を描き、夫婦連れや子連れ、芸妓を連れた旦那や駕籠での参詣者、 物乞いの子供の姿などが見える。参詣者の手には縁起物の「住吉踊」(現存)の玩具が見える。 こうした賑やかな参詣習俗は、上方落語の「卯の日参り」にも反映され、旦那と髪結いの道中の中で、 参道の放し鳥や住吉踊の売り声、茶屋の呼び声などが描写されている」 おめでたい初芝居に、縁起の良い住吉さんの表紙 残念ながら初卯参りは、往時の賑わいはありませんが 今年の初卯は12日で、もちろん今でも初卯祭は行われています 今年は湯神楽とも重なり、境内は昔と変わらぬ賑やかさでした 話があらぬ方向に飛びましたが、地元住吉さんの事ですから、筆の進むままに |
こころや秋のおでかけ「大阪ディープツアー」4 |
さて、15時前に浄瑠璃は終演致します
どうぞそのままお席でお待ち下さい、お手洗いの方はお早めにお席にお戻り下さいね このあとはバックステージツアーの予定でしたが、文楽劇場及び、桐竹勘十郎さんの特別のお計らいにより、別室に移動して勘十郎さんがお人形持ってお出ましになられお話をなさって下さることになりました、どうぞたっぷりとお楽しみ下さい! 文楽の開演中は撮影禁止ですが、こちらの別室での勘十郎さんのお話の時は、お邪魔にならない程度であれば、撮影が可能です そして終わりましたらば、皆さん揃って記念撮影を致しましょう! たっぷり楽しんで頂いて15時半頃、文楽鑑賞はお開きです 鯛よし百番での宴会は17時からですので、16時過ぎに文楽劇場を出発します、それまでは時間がありますので 文楽劇場資料展示室で文楽についてお勉強するもよし(文楽の衣裳はじめ、下駄、はきもの、お三味線などが、が展示されてい、実際に触れる事もできます) 文楽茶寮でお薄を頂くもよし お身繕いよし、ご休憩よし、半時間ほどどうぞご自由にお過ごし下さいね 30分ほどですので、道頓堀へ行ってお買いものをして戻にはタイトやと思います、でも16時に文楽座を出発しますから、それまでにお戻り下さるならば外出なさって下さいね 文楽みやげとしては2階ロビー(幕間にお求め下さい、再入場できません)に「文楽せんべい」や「文楽てぬぐい」があり、オススメですよ ![]() ![]() また、一階正面口を出て右にまっすぐ、大きな日本橋交差点を渡り3分ほど、文楽劇場からは5~6分の所に「玉製家」と云うとっても美味しい、人気のおはぎ屋さんがあります、あっさりした甘味が身上の僕の大好物であります、土曜日ゆえ行列が出来ているかも知れません、注文ごとにこしらえはるので、案外時間がかかりますから、16時の出発にヤキモキするかもしれませんが、ご縁があったら、お土産としてお求めなすって下さいね ![]() また、時間の制約もありますけれど、道頓堀は戎橋の東、中座跡の「くいだおれ太郎」が目印のビルの1階「いちびり庵」には、各種大阪土産をはじめ、こころやの「浪花本染てぬぐい」が置いてございます、観劇の記念に「義太夫節」てぬぐいや「上方役者紋つくし」てぬぐいなど、大阪ゆかりの大阪てぬぐいがありますから、こちらもどうぞお求め下さいね(10時~22時の営業です) ![]() さて、いよいよ飛田の鯛よし百番へ向かいます つづく |
こころや秋のおでかけ「大阪ディープツアー」3 |
さて、錦秋文楽
演目はこちらを、あらすじはこちらを、そして配役はこちらをご覧ください 11時の開演の一幕目は「戀女房染分手綱」こいにょうぼうそめわけたづな まず道中双六の段は、人間国宝鶴澤寛治さんの三味線で華やかに 体と手ぇと三味線が一体になってはるような方です、お三味線の最高峰。いいですよぅ そして重の井の子別れの段 乳人重の井を使うのは吉田蓑助さん(人間国宝)桐竹勘十郎さんのお師匠さんです 「幼い姫の乳母である重の井が、再会した自分の息子三吉との別れを悲しむ「重の井子別れ」 嫁入り当日、姫は両親と別れるのがつらいため機嫌が悪くなりなす 姫の機嫌をとるために、まだ子どもの馬子三吉がよばれます 三吉は、実は重の井の別れた夫との間に生まれた息子でした。重の井はそのことに気付きましたが、大名の姫の乳母という立場から自分が母親だと名乗ることが出来ず、泣く泣く三吉と別れます」 哀切な浄瑠璃の節に乗せて、はなやかではんなりした芸風が持ち味の蓑助さんがたっぷりと人形を遣いはります 人形を見てたらば、三人遣いの人たちが不思議と見えなくなってくるんです 12時5分終演、30分の幕間です 12時35分から14時2分までは「伊賀越道中双六」の沼津の段 神様竹本住大夫さんと綱大夫からこないだ襲名なされた源大夫(もしかしたら体調不良のため休演なさるかもしれません)さんがお出ましになります 人形役割は親平作が<桐竹勘十郎さん、呉服屋重兵衛が吉田玉女さん 娘お米は人間国宝の吉田文雀さんの豪華配役 かわいくかわいく人形を遣いはる文雀さんに、玉女さんも、勘十郎さんも引き寄せられるような人形遣いをなさる方です、ついついお人形に目が向いてしまうでしょうけれど、ここは住大夫さんと源大夫さんの浄瑠璃を是非聞いて頂きたいんです 神様の神様です、すごいですよ 滋味溢れる語りは奇跡的です、目をつぶっていても情景が目の前にありありと浮かびます あっとおどろくストーリの中に親子の情愛がにじみ出て。。。。。 話すと長くなりますから、あらすじは割愛しますが、大好きな狂言のひとつなんです、泣いてても見なかった事にしといて下さいね 終演は14時2分、10分の休憩です 最後は「紅葉狩」 真っ赤な紅葉の道具に絢爛豪華な衣装、華やかな所作、重厚で派手やかな語り 35分間のお芝居ですが、きっとあっという間に過ぎてしまうと思います 賑々しく打ち上げて 終演は14時47分、さてお次は つづく..... ![]() |